技術系サイトのThe Vergeは米国時間10月2日、韓国を拠点とするハイテク大手のLGが運営する開発者向けウェブサイトで、「webOS」を搭載する「LG SmartWatch」なるものが言及されていることに気づいた。The Vergeによると、この開発者向けサイトはLGへの取材直後に削除されたという。
LGはThe Vergeの取材に対し、「LGでは常に多くの取り組みが進められている。それらの大多数は決して日の目を見ることがない」と述べた。米CNETはLGにコメントを求めたが、現時点では得られていない。
webOSは流浪のOSとも呼べる存在だ。携帯端末メーカーのPalmが開発した後、同社を買収したHewlett-Packard(HP)に引き継がれた。LGは2013年にHPからwebOSを買収し、その後スマートテレビに採用した。webOSのたどってきた道は平坦ではなかったが、アプリをカードとして表示するUIに基づいたマルチタスキング機能によって、今もファン層を維持している。webOSがモバイルデバイスに戻ってくるとなると、これらのファンは喜ぶかもしれないが、現時点でLGはあまり多くの情報を明らかにしていない。
LGはこれまでに「G Watch」と「G Watch R」という2つのスマートウォッチを開発しており、いずれもGoogleのウェアラブルデバイス向けOS「Android Wear」を搭載している。LGは、すでにスマートフォンで支配的地位を占めているAndroidに対してバランスをとる手段として、独自OSに賭けようとしているのかもしれない。サムスンも、「Tizen」で同様の戦法を取ろうとしているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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