後発の影響は「思ったよりある」--ニュースアプリ「カメリオ」が攻勢へ

 「後発である影響は思ったよりもあった。今後はよりポジショニングによる差別化が重要になる」――白ヤギコーポレーションは8月25日、ニュースアプリ「カメリオ」をリニューアルした。自分から探さなくても欲しい情報を見つけやすくしたほか、iOS版に加えて新たにAndroid版やウェブ版も公開した。現在、iPad版も開発中だという。

 カメリオは、「iPhone」や「バイク」、「ダイエット」など気になるキーワードを“フォロー”することで、5000以上のメディアからピックアップしたニュースを毎日届けてくれるアプリ。話題のニュースだけでなく、興味のある情報を細かく知ることができるのが特長だ。


白ヤギコーポレーション代表取締役の柴田暁氏

 2月の正式公開から半年が経った8月末時点のダウンロード数は約6万。2012年から提供している“先輩”アプリである「SmartNews」や「Gunosy」が450万ダウンロード、「Antenna」が350万ダウンロードを超えていることを考えると少々厳しい数字のようにも思えるが、白ヤギコーポレーションの代表取締役である柴田暁氏は、「広告出稿していないことを考えれば悪くないペース」とネガティブには捉えていない。

 ただし、後発だったことによる影響も感じているようで、「ニュースアプリがすでに(スマートフォンに)入っている状態から、もう1つ入れてもらうためのハードルはある」とも語る。今後は、より独自性を高めていかなければ、競争の激しいニュースアプリ市場では生き残れないということだろう。そのために今回サービスを大幅に刷新した。

探さなくても好きなテーマが見つかる

 カメリオでは、アプリの初回起動時に自身の興味のあるテーマを入力して登録するため、スマートフォン時代の“RSS”のような使い方で、25~35歳の男性ビジネスパーソンを中心に利用されている。2月の公開後もユーザーインターフェースなどを改善し、新規ユーザーの定着率は3.5倍に増加。セッションあたりの滞在時間も5分以上と高いという。

  • 刷新した「カメリオ」

 この一方で、すぐに興味のあるテーマが浮かばない人も多く、「能動的な機能だけでなく、受動的な機能もほしいという声が寄せられていた」(柴田氏)という。そこで、リニューアル後はカメリオ編集部がその日に話題のテーマを選んで推薦。また、TwitterやFacebookと連携し、ユーザーの行動履歴から最適なテーマを提案するようにした。

 さらに、登録テーマ数を従来の100万から300万まで増やし、よりニッチなテーマの情報を追えるようにしたほか、アルゴリズムも改良し、よりテーマと関連度の高い記事を表示するようにした。これに合わせて、“亀”が印象的だったアプリアイコンも、使っている人が知識を深めて進化するという思いを込めて“矢印”へと変えた。

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