グーグル、Windows向け64ビット「Chrome」のテスト版をリリース

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 福岡洋一 (ガリレオ)2014年06月04日 10時50分

 Googleは、64ビットプロセッサを搭載した「Windows」マシン向けに「Chrome」ブラウザのテスト版をリリースした。64ビット版では、パフォーマンス、セキュリティ、安定性の向上が期待できるという。

 Chromeのメインストリームである安定版およびベータ版はまだ64ビットに対応していないが、Googleは、まだ開発初期段階の「Canary」版と、それよりも完成に近づいた「Dev」版向けに、64ビット版インストーラの提供を開始した。

 GoogleのChromeプログラマーであるWill Harris氏は、米国時間6月3日のブログ投稿で次のように述べている。「『Windows 7』以降のユーザーは、今や大多数が64ビット版アプリケーションを実行できるシステムを有しており、このバージョンのChromeは、これらの新しい機能をフル活用できる」

 Harris氏は、3つの分野に言及している。

  • 64ビットのプロセッサは、レジスタと呼ばれる高速なメモリ領域をより多く使えるため、パフォーマンスを高速化できる。
  • 「Windows 8」で、Chromeは「アドレス空間配置のランダム化」と呼ばれる技術を活用できる。これにより、ハッカーがメモリのデータを上書きしてシステムを確実にクラッキングすることが困難になる。
  • Chromeのレンダラ(ウェブページのコーディングを解釈して描画するブラウザの機能)がクラッシュする率は、32ビット版と比べてほぼ半減する。

 「Mac」向けの64ビット版Chromeは開発中だ。Mozillaの「Firefox」の場合、Windows向けはまだ32ビット版だが、「Linux」と「OS X」向けは64ビットに対応している。Microsoftの「Internet Explorer」(IE)は「IE10」で64ビットに対応した。Appleの「Safari」は2009年に64ビットに移行した。Googleは、2009年にLinux向け64ビット版Chromeの開発に着手している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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