Appleは依然として世界一のタブレットベンダーだが、iPadの最近の販売台数は減少傾向を示している。
調査会社のIDCは、2014年第1四半期の世界タブレット市場に関する調査結果を基に、Appleのシェアを32.5%と見積もった。その市場シェアは、Appleが首位を維持するのに十分な数字だが、前年同期の40.2%と比較すると大幅な減少である。IDCが米国時間5月1日に述べたところによると、iPadの第1四半期の販売台数は1640万台で、前年同期の1950万台から減少したという。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、iPadの販売台数減少の理由として流通在庫の変化を挙げ、その販売台数はApple社内の見積もりと一致すると述べた。
Cook氏は先週、2014会計年度第2四半期の決算を発表したとき、「それは、四半期ごと、つまり、90日ごとに人々を興奮させるような数字になることを意味しない」と述べた。「それが私にとって意味するものは、次のことだ。長期的にわたるトレンドとして状況が大きく好転している様相を見せ、iPadには素晴らしい未来が待っており、そして、もちろん、何よりもわれわれを駆り立てるのは、次のiPad、言うならば現在開発中のさまざまなものであり、われわれが製品をさらに改善するために実行できるさまざまなことだ。そのためにすべき作業は多く、アイデアも豊富だ」(Cook氏)
確かに、Appleがいくつかの策略を用意していることは間違いない。しかし、その間にも、サムスンなどのベンダーはタブレット市場で前進を続けている。
サムスンは通信キャリア各社と積極的に連携し、スマートフォンとの一括契約でタブレットを提供している、とIDCは指摘した。サムスンのタブレットの2014年第1四半期のシェアは22.3%と見積もられており、前年同期の17.5%から拡大した。同期の出荷台数は1120万台で、前年同期の850万台から増加した。
ASUSの市場シェアは5.4%から5%へと微減した。Amazonのシェアは3.7%から1.9%に縮小した。最も目覚ましい躍進を遂げたのはLenovoで、市場シェアを1.3%から4.1%に拡大させた。
IDCの分析は従来型タブレットと2in1タブレット(ハイブリッドとしても知られる)の両方を対象にしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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