スマートフォンに搭載されたカメラは、市場に出回っている高級デジタルカメラと、2年以内に肩を並べられるだろうか? HTCはそう考えている。
米国時間4月18日に掲載されたVodafoneのブログ記事の中で、HTCのSymon Whitehorn氏は、光学ズームがスマートフォンのカメラとデジタル一眼レフカメラとの間に立ちはだかる壁だと述べている。また、2年以内にHTCのスマートフォンに光学ズームを搭載することは100%可能だとも語っている。
「そのレンズの壁は、約1年半から2年で崩れ始め、プロのカメラマンや懐古趣味という理由以外で専用カメラの購入を正当化するのは一層困難になると思う」と、Whitehorn氏はVodafoneに語っている。
スマートフォンはあっという間に、スナップ写真を撮りたい消費者にとって頼れる製品となった。世界中で、スマートフォンが最も人気のあるカメラになってしまった。Whitehorn氏は、スマートフォンのカメラの方がオートフォーカスカメラよりもスナップ写真をうまく撮れる場合もあると主張する。となれば、次の最先端は、オートフォーカスカメラより写真の質が高いハイエンドのデジタル一眼レフカメラに挑むことだ。
ただし、すべてのスマートフォンが、キヤノン製などの最もハイエンドなデジタル一眼レフカメラに対抗できるようになるというわけではなさそうだ。また、デジタル一眼レフカメラはレンズを交換できるので、スマートフォンはそうした問題にも対処する必要がある。これはかなり困難だが、Whitehorn氏は克服できる問題だと思っている。
「2年前なら、スマートフォンがデジタル一眼レフカメラに取って代わることはないと言っていただろう。だが今は、それほど確信は持てない。スポーツ用など、専用カメラには一定の役割が常にあると思うが、その差は縮まると思う」(Whitehorn氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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