グーグルのモジュール式端末、発売は2015年1月を予定--「Project Ara」の一部内容が明らかに

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年04月16日 07時52分

UPDATE カリフォルニア州マウンテンビュー発--モジュール式スマートフォンを目指すGoogleの野心的な「Project Ara」計画によって最初に提供される端末は、グレーという退屈な色になる予定だ。Araを統括するPaul Eremenko氏が米国時間4月15日、初めてのAra開発者カンファレンスで明かした。だが、それには意図があるという。

 Eremenko氏は、当地のコンピュータ歴史博物館に集まった約200人の聴衆に対し、一般ユーザーがProject Araの「Gray Phone」(グレーの端末)を最初に手にする日はそれほど遠くないと述べた。2015年1月におよそ50ドルで発売する予定だという。

GoogleのProject Araプロジェクトでコーディネーターを務めるDavid Fishman氏とチームリーダーのPaul Eremenko氏
GoogleのProject Araプロジェクトでコーディネーターを務めるDavid Fishman氏とチームリーダーのPaul Eremenko氏
提供:Seth Rosenblatt/CNET

 Project Araは、ユーザーが新しいアプリをダウンロードするのと同じくらい簡単に物理的なコンポーネントを交換できるようにするという、GoogleのAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門が考案した壮大な構想の1つであるスマートフォンプロジェクトの開発コード名である。MotorolaがLenovoに売却された際にMotorolaから分割されたATAPを率いるのは、米国防高等研究計画局(DARPA)の元長官であるRegina Dugan氏だ。

 「Gray Phoneと名付けたのは、何の特徴もないグレーの端末を人々にカスタマイズしてもらうためだ」と同氏は述べた。

 Project Araは、さらに新たなスマートフォンというだけではなく、アプリやソフトウェアのようにカスタマイズ可能で、ユーザーの個性を表すスマートフォンを提供することを目的としていると同氏は述べた。

 しかし、これから1月までの間、Eremenko氏とGoogleでProject Araチームメンバーとして常勤している2名には、終わらせなければならない作業が多く待っている。同氏らは、幅広いパートナーと協業しており、それには、マサチューセッツ工科大学やカーネギーメロン大学の学術的な専門家から3D Systemsなどの業務提携企業が含まれている。3D Systemsは、3Dプリンティング企業で、コンポーネントが簡単に製造できるよう、大きな3Dプリンタを開発している。

Googleは、Ara端末でさまざまな端末スタイルを提案しており、その規模は、「Moto X」で提供されている現行のカスタマイズ可能なスタイルを上回っている。
Googleは、Ara端末でさまざまな端末スタイルを提案しており、その規模は、「Moto X」で提供されている現行のカスタマイズ可能なスタイルを上回っている。
提供:Seth Rosenblatt/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]