サンディスクは2013年、創業25年周年を迎えた。「大事なことは新製品の開発」(サンディスク 代表取締役社長 兼 サンディスクコーポレーション シニア・バイスプレジデントの小池淳義氏)とし、金額にして562億円、売上げに占める研究開発費は10%以上をかけているという。
サンディスクの拠点は世界各国にあるが、日本では東芝とジョイントベンチャーの工場を立ち上げ、3棟の最先端NANDフラッシュ製造工場を持つ。世界に出荷する約半分のNANDフラッシュを四日市にある日本の工場で製造しているという。その後、上海にあるサンディスクのアセンブリ工場を経て、1日200万個以上のフラッシュメモリ製品を出荷しているとした。
サンディスクは、コンシューマー向け製品と法人向け製品があり、コンシューマー向けはリテール業界で約30%の売上げシェアを持つという。法人向けは、OEM、エンタープライズとあわせて業界全体の約14%としている。
1998年、日本で最初に一般コンシューマ向けにコンパクトフラッシュが販売された。当時は最小容量が4Mバイト。最大容量は86Mバイトだった。現在は、16Gバイトから最大256Gバイトまでを揃える。15年間で容量は格段に進化した。容量だけでなく、速度も大幅に変化している。
サンディスクは、この10年間で100倍以上のNANDフラッシュが必要になると説明する。2010年におけるデータのあらゆる総量は1.2ゼタバイト。さらに2020年は40ゼタバイトになるとし、10年間で約33倍にまで増えると予想する(IDCによる調査)。ゼタバイトはギガバイトの1兆倍というとてつもない数字だ。
成長市場は、まずスマートフォン、次にタブレットと予測する。伸び悩みが取り沙汰されるPCもSSDの搭載が進み、2016年には2012年の5倍のSSDが搭載されると見込む。また、エンタープライズ向けのフラッシュも伸び、2016年にサーバ向けビジネスで使用されるメモリの総容量は2012年の10倍になるだろうと予測している(いずれもサンディスク調べ)。
サンディスクは写真用のメモリカードとして、プロカメラマンの85.5%から「安心のブランド」と評価されているという。発表会には、ゲストとしてフォトグラファーの水谷たかひと氏と熱田護氏、タレントの南明奈さんが登壇した。
熱田氏は、撮影した大事なデータの入ったカードをグラスの水に落としてしまったが、問題なくデータが見られたというエピソードをもとに、信頼性の高さをアピールした。
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