Raspberry Piを活用--グーグルなど、子ども向けプログラミング講座開始 - (page 2)

齋藤公二 (インサイト)2013年10月29日 15時55分

「ロックスターになりたかったが、プログラミングの道に進んだ」

 プログラムの第1回めの取り組みは同日、東京の広尾学園で実施され、メディアにも公開された。前後半に分かれており、前半は、高校1~2年生(15~17歳)80人が参加、Schmidt氏とのディスカッションが交わされた。後半は、高校1年生の1クラス40人によるScratchでのプログラミング学習となった。


教室内でのディスカッションの模様
説明 Raspberry PiとScratchを使ったプログラミング学習の風景
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説明 Scratchの画面
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 広尾学園は、ICTや科学の教育に力を入れていることで知られる。PCのほか、iPadやChrome Bookなども導入し、外部の講師を招いた授業などを展開している。

 Schmidt氏とのディスカッションは、和気あいあいとした雰囲気で進み、「今どんな過ごし方をすべきか」「人生を豊かに過ごすために必要なことは」「未来はどうなると思うか」「困難にぶつかったら何を考えるか」「クリエイティブな考えはどこからくるのか」「Googleの会長でなかったらどうなっていたか」などといった質問が飛んだ。

 Schmidt氏は、質問した生徒に好きな分野を聞き「生物学ならば数学を学習しなさい」とアドバイス。「困難にぶつかっても家でテレビを見るのではなく、解決策を探すことが大切」「未来はよりつながるようになり、安全になる」「クリエイティビティはチームが生み出す」「昔はロックスターになりたかったが、好きなプログラミングの道に進んだ」などと、冗談を交えながら気さくに答えていた。

 Raspberry PiとScratchを使ったプログラミング学習では、画面に表示されたネコを文章で記された制御文を使って動作させ、プログラムの仕組みを学んでいた。たとえば、「10歩進む」「右にまわる」などの命令を「ずっと~する」「もし~なら~する」などの条件を使ってスクリプトを書き、そのスクリプトに沿ってネコが画面内を動きまわることを示した。

 Googleによると、広尾学園での取り組みは、児童生徒向けプログラムにおける第1回の特別講義という位置付けになる。今後は、プログラムを希望する学校と話し合いを進め、全国に展開していく予定だ。

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