グーグル、量子コンピューティング研究所に関するショートビデオを公開

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年10月11日 12時21分

 Googleは、最近その設立を発表したQuantum Artificial Intelligence Labと呼ばれる量子コンピューティング研究所での研究について解説したショートビデオを新たに公開した。そのビデオでは、電子や原子、光子がどのように相互作用するのか、そして人間に対してどのような影響を及ぼすのかが中心的な話題となっている。

 Googleは米国時間10月11日の午後7時に、同社のニューヨークオフィスにおいて、「Imagine Science Films Festival」の一環として6分半のドキュメンタリービデオを初上映した。ビデオは同日にYouTubeにおいて公開される予定だ。

 このビデオでは同研究所における共同研究的な性格を紹介するとともに、量子コンピュータという、絶対零度に近い環境を必要とし、複雑な数学的計算を実行するために用いられる、常識を超えたコンピュータを研究する人たちに光が当てられている。

 テクノロジ哲学者であるJason Silva氏は同ビデオの中で「量子計算は、人間の尺度で量子効果を見せてくれる道具の1つと言えるのかもしれない」と述べている。

 研究者や物理学者、そしてGoogle自身はこの研究所からさまざまな成果が生み出されることを期待している。量子コンピュータにより、米航空宇宙局(NASA)は宇宙のより正確なモデルを垣間見ることができる可能性がある一方、一部の研究者らは薬品分野と数学分野をより密接に連携できるようになる可能性がある。また、Googleはすでに同研究所の成果を用いて、「Google Glass」での人間のまばたきの認識機能に改良を加えている。

 このコンピュータはNASAの技術支援を受けるとともに、カナダの量子コンピューティング企業D-Waveのパーツを用いて構築されている。同研究所自体は、カリフォルニア州マウンテンビューにあるエイムズ研究センター内に設置されており、大学宇宙研究協会(Universities Space Research Association:USRA)によって運営されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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