インテル、低電力チップを基軸とする「モノのインターネット」のロードマップを発表

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2013年10月09日 13時02分

 サンフランシスコ発--Intelは今週、複数の新しい「Atom」プロセッサ製品を発表するにあたり、同社のより大きなブランドを利用した。そのブランドとは「Bay Trail-I」として知られている製品ファミリだ。

 これらの新製品は、ITによる破壊的創造とその先にある未来、すなわち流行語ともなっている「モノのインターネット」(Internet of Things)に基づいた同社の新たなロードマップを構成するものとなる。

 Intelのインテリジェンスシステムグループを担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるTon Steenman氏は米国時間10月8日朝のメディア向けプレゼンテーションのなかで、「モノのインターネット」を「新たな時代の幕開け」と評し、「ビッグデータがビジネスインテリジェンス(BI)やソーシャルメディアによって飛躍的に成熟した」ため、こういった時代の変革が起こっていると述べた。

 同氏は「このような重要な知見なくしては、業界が追求している、ビジネスにおける真の可能性を推進することはできないだろう」と断言した。

 また、Steenman氏はモノのインターネット、すなわち接続されたデバイスが至るところに存在し、それに伴って膨大な量のデータが生成されるということの重要性を伝えるために、接続されたデバイスは過去5年間で300%を超える「驚くべきペースで」増えているというMcKinsey Global Instituteの調査を引用した。

 Steenman氏は、この分野におけるIntelの最新ビジネス戦略が取り組もうとしている点を挙げた。

  • モノのインターネットが生み出すメリットをレガシーなインフラにもたらす。
  • ITシステム全般に対して、さらなるスケーラビリティをもたらす。
  • データアナリティクスのパワーをデバイスやクラウドレベルで発揮させる。

 ネットワークやデバイスをまたがる共通フレームワークの重要性を維持するために、Intelの新たなロードマップでは低消費電力のアーキテクチャに重点が置かれている。

  • 「Atom E3800」プロセッサファミリ(Bay Trail-Iとして知られている):電力性能の向上、エラー訂正符号(ECC)によるデータ保全性や信頼性の向上、およびシステム稼働時間の長期化、メディアやグラフィックスにおけるパフォーマンスの改善、産業用温度領域への対応が図られており、応用例としてはデジタルサイネージ(例えばインタラクティブなキオスクや、ATM、POST端末)や、携帯医療機器、車載インフォテインメント(IVI:In-Vehicle Infotainment)システムが提示されている。
  • 「Quark(SoC)X1000」プロセッサファミリ:32ビットのシングルコア/シングルスレッドプロセッサであり、インストラクションセットアーキテクチャ(ISA)は「Pentium」互換で実行速度は互換CPU換算で最大400MHz相当となっている。また、低消費電力の統合SoCとなっているうえ、エラー訂正符号(ECC)によるデータ保全性や信頼性の向上、およびシステム稼働時間の長期化、産業用温度領域への対応が図られている。
提供:Rachel King/ZDNet
提供:Rachel King/ZDNet

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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