「Ubuntu Touch」搭載スマートフォン、Indiegogoで資金調達開始--「Android」とのデュアルブート対応

Rich Trenholm (CNET UK) 翻訳校正: 編集部2013年07月23日 08時57分

 危険と隣り合わせのスリリングな手段をとらないとすれば、あなたはスペースを無駄に使用していることになる。「Android」に加えてオープンソースソフトウェアである「Ubuntu Touch」を初めて搭載するスマートフォン「Ubuntu Edge」を使用してみてはどうだろうか。同端末を開発するCanonicalは、クラウドファンディングによる数百万ドルの資金調達に、あなたの協力を求めている。

 英国を拠点に「Ubuntu」を開発するCanonicalは、Indiegogoにおいて1カ月以内に2150万ポンド(3200万ドル)もの資金を調達し、デュアルブート対応のEdgeを製品化したいと考えている。クラウドファンディングのキャンペーンとしてはこれまでで最大規模になると同社は述べている。このキャンペーンによって4万台のEdgeが製造される予定で、Edgeを入手したいユーザーには、先行して英国時間7月23日に394ポンド(600ドル)支払うか、後で532ポンド(830ドル)支払うかの選択肢がある。

 ただし、Edgeを実際に手にするのは2014年5月以降になる見込みだ。


 Edgeの資金調達に成功すれば、Canonicalは「歓喜」し、この実験を「定期的に」繰り返す可能性がある。しかし8月21日までにこの莫大な資金の全額を調達できなければ、Edgeが実現することはなくなり、Canonicalは引き続き、通信事業者やメーカーが独自の端末に搭載するためのUbuntuモバイルソフトウェアを開発していくことになる。

 Canonicalは、クラウドファンディングを採用することで、新技術をいち早く利用したいと考えるユーザーが、どのような技術に対して先に代金を支払ってもよいと考えるか見てみたいと述べている。これが成功すれば、メーカーが製品の開発に莫大な資金を投入してから、それが大失敗であることが判明することはない。Canonicalは、Edgeのバッテリと耐擦傷性能に優れた画面を、ユーザーがスマートフォンに望むものであることがこのプロジェクトによって証明されれば、広く普及する可能性がある技術として挙げている。しかしCanonicalは、今回のプロジェクトは、携帯端末市場に完全に参入する取り組みではないと主張している。

 Edgeには、「最新かつ最速のプロセッサ」に加えて、RAMが最小で4Gバイト、ストレージが128Gバイト搭載される予定だという。4.5インチの720p画面は、「ダイヤモンドの次に硬度の高い自然物質」とCanonicalが主張する、純粋なサファイア結晶で覆われている。

 Edgeは、4G、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth 4.0にも対応する予定。コンピュータまたはモニタにHDMIケーブルで接続して、デスクトップのUbuntu OSと同じように使用できるように設計されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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