サムスン、PCIeベースの高速SSDを量産開始

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年06月18日 11時52分

 サムスンは現地時間6月17日、次世代ウルトラブック向けとなる、PCIeベースの新たなSSDの量産を開始したと発表した。PCIe接続のSSDは、SATA(Serial ATA)接続のSSDよりも高速に動作する。

 例を挙げると、サムスンのSSD「XP941」は毎秒1400Mバイト(1.4Gバイト)のデータを逐次的に読み込むことができ、PCIe 2.0インターフェースにおける最高速度を実現している。この性能は現実での使用において、500Gバイトのデータ、すなわち5GバイトのHD映画100本分のデータを、たった6分間で読み込めるということを意味している。このようなPCIeベースのSSDは、従来のハードディスクに比べて7倍高速に動作し、最速のSATAベースのSSDと比べても2.5倍高速に動作する。


サムスンの高速SSD、XP941
提供:サムスン

 XP941の容量としては3種類、すなわち128Gバイトと256Gバイト、512Gバイトが用意されている。

 既にサムスンは、今四半期からノートPCメーカーにこうした高速SSDの供給を開始している。また、供給先のベンダーは今後も増える予定だ。

 サムスン電子のメモリ販売およびマーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントであるYoung-Hyun Jun氏は声明で「サムスンはXP941により、最高速度を誇るPCIeベースのSSDを世界のPCメーカーに供給する最初の企業となった。そしてこうしたPCメーカーは2013年中に最先端の超薄型ノートPCを発売できるようになった」と述べるとともに「サムスンは、高密度かつ高性能である最先端のPCIeベースのSSDソリューションをタイムリーに供給し続け、極めて堅牢なコンピューティング環境をコンシューマーに提供する世界のIT企業をサポートする」と述べている。

 サムスンのXP941はSATAベースのSSDよりも軽く、サイズも小さいため、より多くのスペースをバッテリに割けるようにもなる。Appleは「MacBook Air」でサムスンの新型SSDを採用することで、よりサイズの大きな大容量バッテリを搭載するためのスペースを確保できるようになった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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