グーグル、ハッキング対策ガイドを開設

Dara Kerr (Special to CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2013年03月14日 13時05分

 サイトにアクセスすると「このサイトは危険にさらされている可能性があります」とか「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」といった警告メッセージが表示される事態はやっかいなものだ。ウェブサイトの運営者や所有者の多くは、この状況にどう対処したら良いか途方に暮れることだろう。

 こうした理由から、Googleはこのほど「Webmasters help for hacked sites」(サイトをハッキングされたウェブマスター向け支援)と題する情報ガイドを開設した。このガイドでは、ハッキングからサイトを守る取り組みを支援する10本ほどの記事を掲載し、動画を交えて解説している。また、乗っ取られたサイトの管理権を取り戻す方法も紹介している。

提供:Screenshot of video by Dara Kerr/CNET
提供:Screenshot of video by Dara Kerr/CNET

Googleは、この新しい取り組みのために公開した専用サイトの中で次のように述べている。「毎日、サイバー犯罪者によって、多数のウェブサイトが被害に遭っている。ハッキングは多くの場合ユーザーが気づかないような形で行われるが、サイト所有者も含め、そのページにアクセスしたすべての人に被害をもたらす。例えば、ハッカーはサイト所有者が知らないうちにサイトに悪意のあるコードを感染させ、サイト訪問者のコンピュータのキー入力を記録できるようにしているかもしれない。その場合、ネットバンキングや金融取引に必要なログイン情報が盗み出されてしまう」

 このガイドで取り扱っているテーマは、サイバー犯罪者がウェブサイトをハッキングする理由、スパムやマルウェアに関する背景知識、ホスティング業者と協力してサイトを復元する方法、マルウェアを除去してサイトを健全な状態に維持する方法など、多岐にわたる。

 Googleはこれまでも、ハッキングを減らすための取り組みをいくつか行ってきた。例えば、2010年には脆弱性を発見した人に報奨金を支払うプログラムを開始したが、これは現在も継続中だ。このプログラムは、同社のウェブサービスへのハッキングに成功した技術者に賞金を提供するもので、ハッキングを阻止し、バグや脆弱性を減らす最善の方法を見つけ出すための手段として実施されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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