シャープは6月29日、スマートフォン向け電子書籍の配信ソリューション「book-in-the-box(ブック イン ザ ボックス)」を提供すると発表した。
book-in-the-boxは、1つのアプリで異なる書店サイトから購入した電子書籍を共通のソフトで閲覧・管理できることを目指したもの。
このソリューションには、著作権管理(DRM)技術とビューアアプリが含まれる。DRMに関連する開発や運用コストなどの問題から、電子書籍配信サービスの提供を躊躇していた事業者に対し参入しやすくするとともに、電子書店サイトごとに独自の閲覧ビューアが必要で煩雑になっていたユーザーの手間を軽減することで、さらなる電子書籍の普及を促したい考えだ。
同アプリでは、XMDFと.book、EPUBコミックに対応。シャープは、ビューアと、DRMをソリューションとして提供し、事業者からシステム利用料を得る。「条件はご容赦いただきたい」としており、金額などの詳細は公表していない。
7月4日の時点では、シャープのGALAPAGOSのみの対応で、7月よりbook-in-the-boxを採用した電子書籍配信サービスとして「白泉社e-コミックス」(キャラウェブ)が開始する予定という。現在は集英社、出版デジタル機構、小学館、新潮社、ボイジャーが賛同しているとしており、7月下旬にはもう1社、8月~9月にかけて計4書店、年末までに10書店を目指すとしている。
なお、ビューアアプリは、7月4日からGoogle Playで一般ユーザー向けに無償提供する。Android 2.2以降のスマートフォンやタブレット端末に対応。iOS版も「近々ご紹介できるようにしたい」と対応を表明しており、Windows Phone向けアプリも提供する方針という。
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