グーグル、Jelly Beanこと「Android 4.1」を披露 - (page 2)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部 佐藤卓 長谷睦2012年06月28日 11時39分

 既存の携帯電話に搭載されたAndroidにおける新バージョンのサポートに、Googleは悩まされてきた。この問題への対策の一助として、Googleはプラットフォーム開発キット(PDK)を発表した。このキットを利用すると、ハードウェアメーカーはGoogleがAndroidを開発するのと同時進行で、Androidを扱える。これまで、Googleは新しいバージョンのAndroidを開発する際、特定のデバイスメーカー1社としか連携を取らなかった。そのため、他のメーカーが更新版を導入するのは、仮に更新が行われる場合でも、数カ月後になることが多かった。

 また、検索機能の全面改良もJelly Beanの新機軸だ。GoogleのKnowledge Baseでは、検索結果には単なるリンクのリストではなく、有益なデータがまとめて表示される。これを用いることで、Android 4.1では、一部の検索結果について、画像やテキストなどの情報をより雑誌に近いスタイルで提供する「カード」表示が採用されるという。

 例として挙げられたのは、女優のAngelina Jolie氏が出演した映画、地球の質量、天気、それに最寄りのスターバックス店舗の検索だった。各検索結果は1枚のカードと詳細情報へのリンクという形で表示された。例えばスターバックス店舗の検索では、1枚の地図と、近所にある3つの店舗への道順を示すリンクが表示された。

 このカードをスワイプして画面から消せば、より通常の画面に近い形で検索結果が表示される。

 これまでAndroidの方が優位に立っていた通知機能は、最近ではiOSもほとんど差がないところまで進歩しているが、Jelly Beanではこの機能も大きく変わる。通知を能動的に活用できるのだ。例えば、「Google+」で連絡先に含まれている人からの更新情報が通知された場合、ユーザーは同サービスの「+1」ボタンをクリックしたり、共有したりできる。また、イベントへの招待に出席の返事をし、あらかじめ文面が用意されたさまざまな返信メールを他のイベント出席者に送信できる。さらには楽曲のお気に入り登録も可能になる。

 また、「Pulse」という新しいアプリとともに披露された機能では、表示の下側を2本の指で下方向にスワイプすると、通知を開くことができる。この操作を行うと、通知が写真や見出し付きのより大きな画面で表示される。

 さらに外からは見えない部分の改良として、Googleは、タッチスクリーン採用機器の応答性を向上させることを目的とした「Project Butter」と呼ばれる計画も発表した。

 加えて、Googleは「音声タイピング」と呼ばれる内蔵の音声テキスト変換エンジンの発表とデモも実施した。現在のAndroidでは、テキスト変換を行うにはデータをGoogleのサーバに送るためのネットワーク接続が必要だが、Jelly Beanではそれが不要になるとのことだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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