MNPでのスマートフォン購入を徹底検証:そのメリットと注意事項とは

 電話番号が同じまま携帯電話キャリアを乗り換えられるというMNPという制度が始まって早くも5年以上になる。そのMNPが今、キャリア間で熾烈なユーザー争奪戦を繰り広げている。MNP利用者への優遇は手厚く、機種代や月々の割引額なども有利だ。新機種に買い換えるなら、いっそのことキャリアも乗り換えてしまったほうがお得という状況になっている。そこで、スマートフォンの新機種をよりお得にゲットするため、MNPをする際のメリットと注意事項をまとめた。

機種変更でなく、MNPを検討する理由

 MNPの検討を勧める理由はいつくかある。まず、新機種するための総コストが安くなる可能性がある。場合によっては月々の支払いも安くなる。また、現在契約しているキャリアのエリアや通話品質が改善されることもある。

 街を歩いていると、携帯電話ショップで「新規契約0円」という看板を目にすることがあるだろう。このように、端末代は低価格になることが多い。最近では特にMNPの新規契約を優遇しており、新規契約では0円にならなくても、MNPなら0円や高額ポイントの付与といった特典がある店を見かける。

 心配なのはキャリアを変えることによるエリアや月々の料金の変動だ。圏内となる場所は自分で調べて判断するしかないが、都市部で生活している範囲では一長一短はあるものの、支障があるほど違いはないと思ってよい。

 料金の面では、ソフトバンクのiPhoneを除けば、スマートフォンの利用パターンであるパケット定額を使い、通話はごくわずかという程度ならほぼ横並びだ。むしろ「月々サポート」「毎月割」「月月割」といった機種購入で適用される月々の割引制度が月々の支払額の差を広げる。auは新規契約と機種変更で月々の割引額に差があるし、ドコモは5月31日までの期間限定だが、MNP転入者に対する月額2100円の割引額の上乗せ制度があり、利用しなければ損だと思えるほどだ。

スマートフォンを使う上でかかる料金の比較

ドコモ(Xi) ドコモ(FOMA) au ソフトバンク ソフトバンク(iPhone)
基本使用料 780 780 780 980 980
パケット定額料 5985 5460 5460 5460 4410
インターネット接続サービス料 315 315 315 315 315
ユニバーサルサービス料 5 5 5 5 5
合計 7085 6560 6560 6760 5710

※通話がほとんどない場合に費用負担が少ない基本使用料。いずれも2年契約時

 なお、以前は長期利用者に対してのみ基本料金の割引制度があったが、2年契約で基本料金が半額になる制度が始まってからは長期利用者への優遇はないも同然だ。MNPで契約期間がリセットされたとしても不利になることはまずないと言ってよいだろう。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]