Numecent、「クラウドページング」技術を発表

Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年03月06日 11時29分

 新興企業Numecentが米国時間3月5日、「クラウドページング」技術を発表した。これは仮想マシン環境にクライアント/サーバ技術をもたらす興味深い方法だ。同技術を使うと、ウェブ上でハイエンドなゲームをダウンロードするより短い待ち時間で、しかも(OnLiveのように)ゲームをストリーミングするより優れたパフォーマンスで楽しむことができるという。

 クラウドページングは仮想マシン技術だが、「マシン」全体をクライアント(エンドユーザーの)コンピュータにダウンロードして動作させる代わりに、ネットワークベースの仮想メモリマネージャを使い、必要に応じて仮想マシンの一部をウェブを介して獲得する。

 CADプログラムのような企業向けの大規模アプリケーションについても、Numecentの技術を使えば、アプリのメジャーアップデートの際、クライアントマシンを長時間かけてアップデートする必要がなくなると、Numecentの最高経営責任者(CEO)を務めるOsman Kent氏は述べている。

 その他の消費者向け用途としては、ゲームのデモがある。Kent氏によると、現在は「満足感を得られるまでの時間」を短く抑えることがゲームのデモを利用してもらう上での大きなカギだが、大容量ダウンロードの40%は中断されているという。ユーザーが途中でダウンロードをやめた場合でも、ゲームパブリッシャーには帯域幅のコストがかかる。

 Numecentの技術はローカルハードウェアのリソースを利用するため、ゲームはストリーミングビデオアプリよりも優れたパフォーマンスを得られ、またネットワークの使用も大幅に抑えられる。同技術はコードの必要な部分を、それがキャッシュされているユーザーマシンに流すだけだ。同技術のゲーム特化版は「Approxy」と呼ばれる。

 同技術は米国防高等研究計画局(DARPA)から派生したもので、特許により保護されているとKent氏は述べている。


提供:Numecent

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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