富士通、電子書籍サービス「BooksV」をAndroid対応に--PCでもスマホでも

 富士通は9月20日、電子書籍サービス「BooksV」をAndroid向けに提供を開始すると発表した。専用アプリはAndroid Marketから無料でダウンロードできる。

 BooksVは大日本印刷とパートナーシップを組み、PC向けサービスとして6月22日にサービスを開始。今回のAndroid向けを機に人気コミックや文芸書など約1万点を追加し、約30万点のコンテンツをラインアップする。

 購入した本や雑誌はユーザーIDで管理される。すでにPCで購入したコンテンツがある場合、そのコンテンツがAndroid向けにも提供されていればユーザーIDで認証することでどちらでも閲覧できる。PCのほかに同一IDで使えるAndroid端末は2台まで。

 Android向けサービスに伴い、これまでXMDFとPDFのみに対応していたフォーマットを、ドットブック(.book)、BSフォーマット、DNPイメージビューア(今後対応予定)に拡大した。また、Android版では新たに「本棚」機能を搭載し、購入した本や雑誌などを好きなフォルダを作成して分類できるようにしている。

 端末は、富士通のスマートフォン「F-12C」や10月に発売予定の「ARROWS Tab LTE F-01D」タブレットなど自社製品を中心として、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの各製品にも順次対応していく。

 富士通ユビキタスビジネス戦略室 第一企画部長の日野正康氏は、今後の電子書籍事業の戦略について「まずは『読む気になる端末の投入』と『使いやすいソフトの提供』に重点を置いている。タブレットの端末が、電子書籍を最も牽引していくものではないか。iPad 2などいくつかの端末があるが、まだ一般のお客様まで行き渡っていない」と現状を語った。

 大日本印刷は、NTTドコモとも電子書籍サービス「2Dfacto」を開始しており、競合関係にもある。価格設定などについて、「本はもともと高いものではないので、安易に安くすることは考えていない。価格を下げて買っていただくというよりも、スマートフォンやタブレット、本を読むような環境を早く作り上げるよう注力したい」(日野氏)としている。

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