「iモードサービスのスマホ移行は有力な武器」--ドコモ山田社長

 NTTドコモは5月16日、2011年の夏モデルとなる新製品24機種を発表した。スマートフォンは、4.3インチのSuper AMOLED Plusディスプレイを搭載した「GALAXY SII SC-02C」や、薄さ7.9mmの防水モデル「MEDIAS WP N-06C」、おサイフケータイやワンセグ機能を搭載した「Xperia acro S0-02C」など9機種をラインアップ。このうち7機種がテザリングに対応している。

  • NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏

 iモードケータイは、STYLEシリーズから5機種、PRIMEシリーズから4機種、SMARTシリーズから2機種が発表されたほか、Windows 7を搭載し、おサイフケータイなどの機能を備える「F-07C」も発表された。データ通信端末としては、LTEサービス「Xi」に対応したモバイルWi-Fiルータ2機種とUSB型のデータカード1機種が発表された。

 スマートフォン向けサービスとしては、緊急地震速報などを通知する「エリアメール」(CBS方式)が夏モデルから対応する。ソフトウェアをダウンロードすることで利用でき、すでに発売済みの端末についても一部機種を除き対応する。より通知速度の早いETWS方式については、冬モデルのXi端末から対応する予定だ。

 また、ドコモスマートフォン向けに最適化したホームアプリ「docomo Palette UI」を提供する。グループ分けや検索、文字サイズの変更および並び替えが簡単に行えるほか、よく見るウェブページをウィジェットとしてホーム画面に貼り付けられる。家庭のDLNA対応の情報家電とスマートフォンを連携できるアプリ「Twonky Mobileスペシャル」も夏モデルからプリインストールされる。

 さらに、iモードで利用されている課金および認証システムの仕組みを冬からスマートフォンにも導入する。これにより、iモードケータイ利用者がスマートフォンへ買い換える際に、特別な手続きをすることなくマイメニューに登録された公式サイトを継続して利用できるようになる。

  • NTTドコモのこれまでと今後の取組み

  • iモードの課金・認証の仕組みをスマートフォンに導入

  • 「docomo Palette UI」イメージ

 NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏は、「iモード機で使っているサービスを移行してくれたら、是非スマートフォンに換えたいという顧客も多数いる。2011年度はスマートフォン600万台の販売を掲げているが、その実現に向けて(サービスの移行は)かなり有力な武器になる」とコメント。スマートフォンの利用者を拡大させるにあたり、iモードサービスの移行は重要との見方を示した。

 また今後も新機種におけるスマートフォンの比率を増やし、冬モデルでは「スマートフォンとフィーチャーフォンの端末数を逆転したい」と話す。現在iモードで展開している4つのシリーズ(STYLE、PRIME、SMART、PRO)は、冬モデル以降にスマートフォンを加えた形で見直していくとした。

 「ドコモは2011年度、スマートフォンをはじめとする端末のラインアップやサービスの充実を図ることで、スマートフォンでも顧客満足度1位を目指す。また大震災からの本格復旧や新たな災害対策を実施することで、顧客に安心・安全を提供する。これを重要課題として全社一丸となって取り組んでいく」(山田氏)

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