ソーシャルメディア時代のCRM「kizna」--3月末にベータ公開

鳴海淳義(編集部)2011年02月28日 19時20分

 きずなは2月28日、ソーシャルメディア上のやり取りを管理し、CRMのように利用できるサービス「kizna」のパブリックベータ版を3月31日に開始すると発表した。

 kiznaは“ソーシャルメディア対応CRM”を標ぼうしている。Twitterなどのソーシャルメディア上でやり取りされる会話のログを保存し、検索したり、タグ付けしたりすることで、企業対個人や個人同士の対話を支援する。

  • kiznaのスクリーンショット

 主な機能は4つ。ソーシャルメディア上の会話ログを記録すること、複数のソーシャルメディアを統合すること、ノイズから重要な情報を拾い出すこと、コミュニケーションの内容を分析することだ。

 会話ログの保存では、Twitterにおける返信、メッセージを一括して時系列に並べられるのが特徴。自分と相手がこれまでどのような会話をしてきたかを確認できる。たとえばカスタマーサポートの担当者がこの機能を使うと、顧客から前回寄せられた問い合わせやその際の受け答えなどを振り返ることができる。

 また個人のユーザーでも友達と会う予定を立てるときに大まかな日程はTwitterの返信でやり取りして決めて、具体的な時間や場所、お互いの連絡先などはメッセージで送り合うケースが多い。こうした場合に一個所で返信とメッセージを確認するといった使い方もできる。

 複数のソーシャルメディアの統合については将来的にFacebookに対応する予定だ。パブリックベータ版の公開当初はTwitterにのみ対応するが、いずれはTwitterとFacebookのアカウントを統合して管理できるようになるという。

 Twitterの更新情報から自分にとって大事な情報のみを取り出すために、高機能な検索機能、特定キーワードを監視する機能を備えている。主に企業向けの用途になるが、顧客サポートができているか、返信の数などで分析する機能も用意する。

 料金体系は無料プランと3つの有料プランを用意する予定。一般ユーザー向けの無料プランでは、登録できるTwitterアカウント数が2つまで、ツイートの保存数が1万5000件まで、付けられるタグの数が20個までといった制限がある。

 月額300円を予定している「アンリミテッド」というプランは無料プランの制限をすべて取り払ったもの。月額1000円を予定している「Pro」というプランは予約投稿などの機能が使えるようになる。

 企業向けの「for Business」はコラボレーション機能を搭載する。たとえば業務において、顧客サポート担当者が「この内容でツイートしていいですか?」と上長に承認を求められるようになる。また複数担当者で顧客への返信などのタスクを割り振る機能もあるという。価格は月額1万円前後になる予定だという。

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