CA、認証と不正行為防止のソリューションを日本に投入--クラウドでも利用可能

 CA Technologiesは2月23日、ソフトウェアベース認証ソリューション「CA Arcot WebFort」と不正行為防止ソリューション「CA Arcot RiskFort」、これら2つのソリューションをクラウドから提供する「CA Advanced Authentication Cloud Service」を発表した。

 CA Arcot WebFortは、幅広い認証機能をソフトウェアトークンとして提供し、ユーザーやヘルプデスクに負担をかけずにセキュリティを強化、コンプライアンス改善をサポートする。また、iPhoneやiPad、そのほかのスマートフォンを認証デバイスとして使うことができるという。1万ユーザーの場合の税別価格は1ユーザー2200円。

 CA Arcot RiskFortは、リスクベースの認証によりアイデンティティ情報の盗用やオンライン詐欺に対してリアルタイムに保護する。不正行為を検知して、実際に損失が発生する前にスムーズに不正行為を検知し被害を未然に防止するとしている。1万ユーザーの場合の税別価格は1ユーザー1700円。

 この2製品はそれぞれ、同社の統合認証基盤ソリューション「CA SiteMinder」と統合できる。CA Arcot WebFortではより堅牢なウェブアクセス管理を実現し、ひとつの統合認証基盤で複数の認証方法を管理、実行、追跡が可能になるという。またCA Arcot RiskFortでは、リスクに基づいた認証の導入が容易になる。

 それぞれの機能とサービスはCA SiteMinderポリシー管理インターフェースで表示でき、選択したアプリケーションとユーザー、企業のCA SiteMinderコミュニティ全体に適用できる。両製品はCA Advanced Authentication Cloud Serviceの使用によりクラウド環境からも利用できる。クラウド環境から使用すると、ハードウェアやソフトウェアをオンサイトでインストールする問題を排除できるため、コストと管理オーバーヘッドの削減につながるとしている。1万ユーザーの場合の1ユーザー月額料金(税別)は、CA Arcot WebFortが92円、CA Arcot RiskFortが67円となっている。

 これらのソリューションは、2010年8月にCA Technologiesがクラウド戦略の強化とアイデンティティ・アクセス管理分野の拡充を目的に買収した、ソフトウェアベース認証と不正行為防止リューションを提供するArcot Systemsの技術をベースに今回初めて日本市場に投入される。

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