マイクロソフト、「Bingバー」を刷新--「Facebook」との連携強化

文:Josh Lowensohn(CNET News) 翻訳校正:矢倉美登里、福岡洋一2011年02月18日 12時00分

 Microsoftが「Bingバー」の新バージョンを公開した。同社は、これによってツールバーを敬遠するユーザーの考えを変えることができると考えている。

 「どう思われるかは承知している。『ツールバーだって?』と思っているのだろう」と、Bing担当ディレクターのStefan Weitz氏は先週、インタビューで筆者に冗談を言った。Weitz氏自身、新しいツールバーの開発について初めて聞いたときの反応は、「いまにダイヤルアップ接続まで始めるのか?」というものだったという。

 だが、Weitz氏は、新バージョンの出来栄えにうれしい驚きを感じた。開発中にこのソフトウェアを使った試用者の反応も同じだった。「われわれが開発したものを見ると、ツールバーは嫌いだと言っていた人も含めて(わたし自身もそうだ)、みんなが『おや、これは本当にすごく便利じゃないか』と言った」(Weitz氏)

 こうした喜びの中心にあったのは、Bingの使い方から考えの共通する部分を取り出したことだった、とWeitz氏は言う。たとえば、より多くのタスクを呼び出すことを考え、より少ない手順でそれを実行できるようにした。大きな目標の1つが最終的に「Facebook」となった。ブラウザで他の作業をしているときも、ユーザーがずっと注意を払っていたいのがFacebookだったという。

 「ブラウザの利用時間がますます増える中で、ユーザーが持っている、または利用したいと思っている、さまざまに異なるデータソースを引き込んでいく。電子メール、Facebookのステータスなど、ウェブ上のこうしたものをすべてを引き込むことが、結局のところ、理にかなっている」と、Weitz氏は述べた。

 新しいツールバーを使うと、ユーザーはタブを次々と開いたりページをお気に入りに追加したりしなくても、より幅広いサービスから情報を入手できる。これはメールにまで拡大され、「Hotmail」へのアクセスをただ提供するだけでなく、「Gmail」や「Yahoo Mail」とも連動する。各サービス用に複数のアカウントを追加できるため、ユーザーはどれか1つを選ぶ必要がない。

 Bing側からもたらされたもう1つの変更点はディープリンクだ。航空便を検索している場合には搭乗手続きのページ、小売店を検索している場合には顧客サービスのページへのリンクを提示するといったものだ。「ディープリンクは、検索結果を見るユーザーが特に気に入ってくれるものの一つだ。今回、検索バーのあらゆるエンティティにディープリンクを張っている」と、Weitz氏は言う。

 今回でBingバーは7つめのバージョンとなるが、「Internet Explorer」(バージョン7以降)を利用しているユーザーのみを対象としたアドオンである点は変わっていない。

Bingバーの新版からFacebookをりようしているところ Bingバーの新版からFacebookをりようしているところ
提供:CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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