NTTコムウェア、電子透かしを利用したフィッシング対策システムを販売開始

 NTTコムウェアは3月13日、偽装ウェブサイトを利用したフィッシング詐欺から個人情報を守るフィッシング対策ソリューション「PHISHCUT(フィッシュカット)」の販売を開始すると発表した。販売開始は4月中旬の予定。

 PHISHCUTは、金融機関やインターネットバンキング、ショッピングサイトなどのウェブサイトに電子透かしを埋め込み、利用者がこれらのウェブサイトで利用者IDやクレジットカード番号などの個人情報を送信する際に、送信先のウェブサイトが本物かどうかを判断するシステムだ。

 NTTコムウェアが提供する認証システムがあらかじめ電子透かしに埋め込まれた情報とウェブサイトの情報を比較検証し、電子透かしのある正しいウェブサイトであれば情報を送信し、フィッシングサイトの疑いがある場合はブラウザに警告を表示して送信を中止する。

 PHISHCUTは、ウェブサイトに埋め込む電子透かし、ブラウザ端末に必要な専用ソフトウェア、認証システムの3つで構成される。ウェブサイトでは、認証システムから入手した電子透かしをウェブサイトに設定し、正規のウェブサイト情報を登録する。システムはASP形式で提供されるため、特別な装置やソフトを導入する必要はない。

 また、利用者側では認証システムから専用のソフトウェアをダウンロードするだけで利用できる。この専用ソフトウェアにあらかじめ重要な情報を登録しておけば、電子透かしのないウェブサイトへ送信する場合に、情報を送信するかどうかを選択する警告を表示させることができる。

 サービス使用料金は、銀行の場合、認証システムへのアクセスが1カ月に25万件以下であれば月額50万円からとなる。NTTコムウェアでは、3年間で6億円の売上を目指すとしている。

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