楽天からクレジットカード番号を含む個人情報が初めて流出

別井貴志(編集部)2005年07月23日 17時53分

 楽天は7月23日、楽天市場に出店している店舗の一部取引に係る個人情報が流出したと発表した。

 マスコミから「楽天市場の店舗での取引に係る個人情報が流出しているという情報があるが、真実か」との問い合わせが楽天にあり、このマスコミの持っていた流出情報を照合したところ店舗の情報と合致したため、流出の事実が判明した。

 流出が判明した店舗は、株式会社センターロードが運営する輸入雑貨販売のAMCだ。楽天へは、2002年3月にから出店している。このサイトは流出が発覚したあと閉鎖されている。このほか、現在わかっている内容は以下のとおり。

  1. 個人情報の流出が確認されたのは7月23日現在で123件
  2. 流出した内容は、顧客の住所と氏名、電話番号、購入商品、生年月日、クレジットカード番号
  3. 123件はすべて、AMCの1店舗における取引情報で、その他の店舗の取引情報の流出は確認されてない
  4. AMC店舗の楽天市場における出店以来の受注件数は約9万4000件(重複を含む)で、この内、クレジットカード利用件数は約2万1000件
  5. 今回流出したクレジットカード番号を使った不正取引については7月23日現在では確認されていないが、引き続き調査を継続

 楽天では、「これまで、店舗がメールを誤配信したために顧客の氏名などが流出したケースは数回あるが、クレジットカード番号までが流出したのは初めてのことだ」(楽天広報)としている。

 今回の情報流出は、マスコミの持っていた流出情報と照合して判明したため、この店舗の情報がこれ以上流出しているのか、また他の店舗の情報が流出した可能性があるのかどうかは、まだわかっていない。それは、今回の情報流出の原因がまだ判明していないためだ。

 なお、今回流出が発覚したAMC(センターロード)は、ディー・エヌ・エーのビッダーズにも出店している。また、公式サイトは http://www.amcamc.co.jp/で、ワイズカートのECサイト構築ASPサービスを利用している。

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