Movable Typeにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

 独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および有限責任中間法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月24日、シックス・アパートが提供するブログシステム「Movable Type」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在すると公表した。この問題は、過去に公表された脆弱性とは異なるものだという。

 今回確認された脆弱性は、「Movable Type 4.24(Professional Pack、Community Packを同梱)」「Movable Type Commercial 4.24(Professional Packを同梱)」「Movable Type 4.24 Enterprise」「Movable Type 4.24(Open Source)」に存在する。また「Movable Type 4.25」でも、グローバルテンプレートの初期化がされていない場合は同様に影響を受ける。

 この脆弱性が悪用されると、悪意ある利用者によって細工されたページをユーザーが読み込んだ場合、ユーザーのブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。シックス・アパートでは、この脆弱性を解消する新バージョンを公開しており、バージョンアップするよう呼びかけている。なお、一部のパッケージではグローバルテンプレートの初期化が必要となる。

 JVNではこの脆弱性の危険度を以下のように分析している。

  • 攻撃経路:インターネット経由からの攻撃が可能(高)
  • 認証レベル:匿名もしくは認証なしで攻撃が可能(高)
  • 攻撃成立に必要なユーザーの関与:リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザー動作で攻撃される(中)
  • 攻撃の難易度:専門的知識や運がなくとも攻撃可能(高)

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