夕方には本物の裁判官が登場し、ハッカー犯罪の擬似裁判を行い、続いてセキュリティ研究者Johnny Long氏が「技術を要さないハック」と題する講演を行う。1日目の日程だけでこれだけの内容である。
8月2日の基調演説者は1人だけで、Bruce Schneier氏がセキュリティの心理学を話題にする。その後、2006年に無線LAN経由でApple製デバイスに不正侵入する様子を披露したDavid Maynor氏が「セキュリティベンダが説明したがらないセキュリティのコツ」を発表する。MozillaのWindow Snyder氏とMike Shaver氏は、ブラウザ用の新ファジングツールを紹介するほか、2007年秋リリース予定の「Firefox 3」で採用が見込まれているセキュリティ機能を取り上げる。
さらに、Hoffman氏がJohn Terrill氏とともに、ウェブベースのAjaxを利用したワームの可能性と、アンチウイルス会社がどのように対応すべきかについて、2度目の講演を行う。Gregg Hoagland氏がリバースエンジニアリングを取り上げ、Adam Laurie氏はRFIDの脆弱性を話題にする予定。
Gadi Evron氏は、エストニアで起きたとされるサイバー戦争について議論し、元特別捜査官のJim Christy氏は「Meet the Feds(FBI捜査官と話そう)」というセッションの司会を行う。
2日目を締めくくるのはF-SecureのMikko Hypponen氏。同氏は携帯電話の脆弱性を取り上げる。
また、Brian Chess氏とJacob West氏は「Black Hatの鉄人」と銘打ったセッションで、脆弱性テストの異なる手法を試し、オープンソースアプリケーションに隠された「秘密の材料」を探し出す。
Black Hatのすべてのイベントはシーザーパレスで行われる。姉妹カンファレンスのDefCon 15は8月3日から5日まで、同じくラスベタスのリビエラホテルで開催される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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