シマンテック、「Security 2.0」戦略製品およびサービスを発表

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年10月11日 11時45分

 Symantecは米国時間10月10日、新世代セキュリティ製品およびサービス「Security 2.0」に対して自社が描くビジョンの概略を明らかにした。

 同社はニューヨーク市で開催されたイベントで、個人および法人のセキュリティを確保し、ネットの信用と信頼を確立するための製品、サービス、および提携を複数発表した。

 Symantecの最高経営責任者(CEO)、John Thompson氏は、ウェブキャストもされた同イベントで、「Security 2.0は新しいサービスや新しいキラーアプリのことではない。ソフトウェア、サービス、そして提携を組み合わせて顧客にとって最も重要な資産、つまり彼らの情報とやりとりを守ることだ」と語った。

 セキュリティの戦場はもはや、コンピュータ上だけでも、企業ネットワーク上だけでもないと、Thompson氏は語っている。オンラインにある情報と、そこでのやりとりを守るには、一段と洗練されたセキュリティプロセスや技術が必要だという。

 Symantecは、Security 2.0戦略に合致した複数の製品、サービス、および提携を発表した。

 消費者向けとしては、SymantecがIDプロバイダーになる計画もある。Symantecの家電製品担当プレジデントEnrique Salem氏はプレゼンテーションを行い、「Norton Account」を作成し、オンライン取引でこれを使えるようにする、と述べた。同氏は、「消費者のためにも、便利で簡単なものにしなくてはならない」、と語っている。

 Salem氏は、「Passport」と呼ばれるMicrosoftの同様の取り組みが終焉を迎える大きな原因となった批判に対し、ID情報はSymantecではなくユーザーが管理することになる、と明かした。また、新しい技術標準は作成せず、Microsoftの「CardSpace」とオープンソースの「OpenID」技術を利用する計画だと、Salem氏は語っている。

 両社は10日、SymantecがVeriSignとも提携済みで、Norton Accountは「VeriSign Identity Protection Authentication」をサポートする、と発表した。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]