ぷらら、Winnyによる通信の遮断を利用者自身で設定可能なサービスを提供

 ぷららネットワークス(ぷらら)は6月13日、Bフレッツ対応接続サービス利用者に対し、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」による通信を遮断するサービスの提供を開始すると発表した。

 ぷららは3月16日にWinnyによる通信について完全規制を開始する方針を発表しており、これについて総務省に判断を仰いでいたが、総務省より「利用者の同意なくWinny通信の完全規制を実施することについては通信の秘密の侵害に当たる可能性がある」との回答を受け、再度、実施内容について検討を行っていた。その結果、Winny通信を遮断するサービスの提供を希望する利用者のセキュリティ保護のため、「ネットバリアベーシック」へのWinnyフィルタ機能の追加と「企業向けネットワークスポンサー制度」を提供することとしたという。

 ネットバリアベーシックは、現在、個人向けBフレッツ対応接続サービス利用者に提供中のセキュリティサービス。これにWinnyフィルタ機能を追加することにより、ぷららバックボーンにおけるWinnyによる通信とみなされる通信の遮断あるいは解除を利用者自身の判断により設定することが可能となる。標準でWinny通信を遮断した状態(WinnyフィルタがONの状態)で提供するが、ユーザー自身で解除の設定をすることもできる。

 サービス対象となるのは、「ぷらら光パック with フレッツ」の各パック契約者および「ぷらら光セット」の各セット契約者で、無料標準サービスとして提供する。サービス開始日は7月19日。なお、Bフレッツ対応接続サービスの既存の個人会員については、6月15日から「ネットバリアベーシック」設定ページより「Winnyフィルタ」の事前設定変更が可能となる。

 一方、企業向けネットワークスポンサー制度は、企業とぷららが契約を結ぶことにより、その企業に属する社員に対してWinny通信を遮断する個人向けBフレッツ対応接続サービスを提供するもの。契約企業には、あらかじめWinny通信を遮断するサービスの利用について賛同する社員を募集してもらい、賛同を得た社員に対してぷららがサービスを提供する。なお、本制度のもとサービスを利用する社員に対しては、Winny通信の遮断を解除する機能は提供しない。

 また本制度では、契約企業は任意に設定した割引率(5%から設定可能)の割引分を負担し、利用者である社員には割引された料金が適用される。サービス開始時期は9月下旬の予定。

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