Cabirウイルスがカーナビに感染するという話を耳にしても、たいして怖くはないという場合には、このウイルスがやがて朝食のなかに忍び込む可能性を想像してみるといい。
1月にラスベガスで行われたConsumer Electronics Show(CES)では、家電メーカー各社から無線ネットワーク機能付きのさまざまな製品が発表された。
そのなかでも、とくに珍しかったのはSaltonというGeorge Foreman Grillで有名なメーカーが開発したもので、コーヒーメーカーや電子レンジなど、あらゆる台所用家電にBluetoothが搭載されていた。
無線接続機能の脆弱性を突いた攻撃が、間違いなく最初に携帯電話機やPDAを狙うというのは専門家の総意だが、しかしその矛先が他の製品に向けられるのも時間の問題だと主張する者も多い。ネットワークに接続する機器は、無線かどうかに関係なく、どんなものでも攻撃にあうリスクを抱えることになる。
Smarthomeの開発するホームオートメーション製品は、それ自体ではウイルスによる攻撃の標的にはならない。しかし、家庭のコンピュータ経由でウイルスに感染する可能性はあるとCreggはいう。ホームオートメーション製品は、コンピュータをハブとして、さまざまな電子機器や照明を制御するものだが、これらの製品では命令の送信に電灯線や他の無線ネットワークを利用している。
しかし、多くのホームオートメーション製品はハブとなるコンピュータを使用しておらず、外部の世界--インターネットとは接続していない、クローズドなネットワークだ。
Creggによると、本当にお金になり、ハッカーにとっても旨みのある標的となるのは、PCやPDAに保存された情報だという。そのため、ホームオートメーション・ネットワークは、魅力的な標的にはならないだろうというのが同氏の考えだ。だが同氏は、テロリストがいつか家庭を狙った攻撃を仕掛ける--たとえば、寒さの厳しい季節に暖房装置を止めるウイルスを配布するなどの可能性を否定しなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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