NTTコミュニケーションズ、シェアード型遠隔災害対策を実用化へ

 NTTコミュニケーションズは、住商エレクトロニクスとともにシェアード型データバックアップシステムの実証実験を行った。FC over SONET技術を利用したこの実験では十分な実用性が確認できたとして、ソリューションとしての提供が開始される。

 今回行われた実証実験は、350kmのギガストリーム実回線で複数システムを接続し、その間でFC over SONETを利用した回線共有型データバックアップシステムを構築するというもの。装置間の接続性とセキュリティの確保、保証帯域におけるフルレートまでの通信などについて確認した。

 この実験により、複数システムで回線を共有してもシステム間でのセキュリティは確保できること、割り当て保証帯域は常にフルレートまでが提供可能であること、他システム割り当て保証帯域部分であっても空き領域がある場合にはベストエフォートで別システムが効率的に利用できることなどが確認できた。

 遠隔拠点間でこういったシステムを構築することで、高品質なデータ通信を実現しながら、回線とバックアップシステム環境を複数システムで共用することでシステム全体のコスト削減が可能となる。

 今後両社は協力して、高品質かつ低コストに実現できる遠隔災害対策ソリューションとしてこれを提供していく予定だ。このシステムを導入することで、システム障害や自然災害等の予期せぬ事態でのシステム中断で、ビジネス上の莫大な損失を招く可能性を軽減することができるとしている。

NTTコミュニケーションズ
住商エレクトロニクス

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