人に話しかける虫--Windowsユーザーをねらった新ワーム見つかる

Dan Ilett(ZDNet UK)2004年09月14日 12時49分

 音声メッセージが組み込まれたワームが、Windowsユーザーの注意を惹き付けている。

 トルコ産の可能性がある「Amus」というこのワームは、Windows XPに組み込まれているWindows Speech Engineを利用して、次のような音声メッセージを再生する。

 「“How are you. I am back. My name is Mr. Hamsi. I am seeing you. Haaaaaaaa. You must come to Turkey. I am cleaning your computer. 5. 4. 3. 2. 1. 0. Gule gule”(元気? 戻ってきたよ。私の名前はミスター・ハムシ。ここからあなたが見えるよ。ハアア。トルコにぜひおいでよ。あなたのコンピュータを掃除します。5、4、3、2、1、ゼロ! バイバイ)」

 「Gule gule」とはトルコ語で“バイバイ”を意味する。

 このワームはWindows XPの起動音が流れた後に実行され、ある種のファイルを削除して、Windowsをダウンさせる。また、「Listen and Smile」という件名の電子メールを介して自動的に広まり、Internet Explorerのホームページ設定を変更してしまう。

 F-Secureのアンチウイルス研究ディレクター、Mikko Hypponenは、「『あなたが見える』というメッセージがユーザーを混乱させている可能性がある」と述べる。「音声を持つワームは、私が知る限り初めてだ。だが、Visual Basicで書かれており、先進的というわけではない」(Hypponen)

 なお、ウイルス対策ソフトのメーカー各社は、このワームの危険度を「低い」としている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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