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「事件の全容がほぼ解明」:ソフトバンクBBの顧客情報流出で孫社長が会見

2004/06/01 09:50
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  ソフトバンクBBは5月31日、同社の顧客情報流出問題に絡んで新たに2名の容疑者が逮捕された件について記者会見を開き、経緯を説明した。

  今回ソフトバンクBBの恐喝未遂容疑で逮捕されたのは、冨安泰生容疑者(24歳、東京都新宿区早稲田町在住)と森琢哉容疑者(35歳、東京都文京区本駒込在住)の2名。ソフトバンクBB代表取締役兼CEOの孫正義氏は、今回の逮捕によって「事件の全容がおおむね解明した」と話す。

会見で謝罪するソフトバンクBB代表取締役社長兼CEOの孫正義氏(右)と常務取締役兼CISOの阿多親市氏

  ソフトバンクBBによると、冨安容疑者は同社で勤務していた派遣社員から、ソフトバンクBBのリモートメンテナンスサーバと顧客データベースのIPアドレスやアクセス用のアカウント、パスワードを手に入れたという。冨安容疑者は新宿にあるインターネットカフェからリモートメンテナンスサーバを経由して顧客データベースにアクセスし、顧客情報を手にいれた。顧客情報は森容疑者を通じて、2月に逮捕された森洋被告に渡されたという。

  この派遣社員は2002年5月から2003年2月まで、ソフトバンクBBのサービスオペレーション本部で勤務していた。ネットワークメンテナンスやサーバ構築業務に従事しており、ネットワークの異常時などに外部からメンテナンスを行うためにアカウトを付与されていた。

 リモートメンテナンスサーバと顧客データベースのグループアカウントは別々に管理・運用されていたという。しかし、この派遣社員はハードウェアとソフトウェアの障害の切り分けを担当していたために、両方のアクセス権を持ってた。さらに利用していたアカウントが、いずれもグループアカウントであったため、退職後もアカウントが有効なままだった。なお、グループアカウントは2004年1月8日に閉鎖されている。

  派遣社員がどのような形で冨安容疑者にアカウント等の情報を提供したのかについては、明らかにされていない。派遣社員と冨安容疑者はハッカー仲間であったといい、「データベースにアクセスできるところを自慢して見せていたようだ。その際にアカウント情報等を覚えたか、メモしたのではないか」(孫氏)としている。派遣社員は現時点で恐喝事件に関与したとは言えないため、逮捕に至っていないが、同社では「法的な処分ができるか専門家に相談している」(孫氏)としている。

  冨安容疑者はソフトバンクパブリッシングが出版している月刊誌「PC JAPAN」で2000年11月号から2004年6月号まで、全31本の記事を執筆していた。内容はクラッキングや不正侵入への対策方法などに関する記事であったという。今回の逮捕を受け、ソフトバンクグループではPC JAPANの休刊を決定した。また、同容疑者はオンライン媒体のITmediaでも2001年7月から2002年8月まで32本の記事を執筆していた。ただしITmediaは「ニュース主体の媒体であり、テーマが多岐にわたるため、媒体を休止させる考えはない」(孫氏)という。

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