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あるIT起業家が選んだ次の道--米国発「ダンデライオンチョコレート」が日本に上陸

2016/02/13 08:00
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 事業を売却したあるIT起業家たちが選んだ次の道は、クラフトチョコレートだった──。2月11日、ダンデライオン チョコレート ジャパンは、海外初進出となるファクトリー&カフェをオープンした。場所は東京・蔵前(台東区)だ。

ダンデライオン チョコレート ファクトリー&カフェ
ダンデライオン チョコレート ファクトリー&カフェ

 ダンデライオンは、2010年にサンフランシスコで生まれた。カカオとケインシュガーのみで作り上げたこだわりのチョコレートバー「Bean to Bar」で人気を集める。既存の製法との違いは、牛乳や類似する添加物を使用しないこと。米国のクラフトフードブームの中で新しく生まれたチョコレートだ。

 「サンフランシスコ」「ガーレジ」と聞けば、Apple、Google、Hewlett Packardらの生い立ちが浮かぶかもしれない。ダンデライオンもそんなエピソードにあやかったのか、IT起業家だったトッド・マソニス氏とキャメロン・リング氏らが共同運営していたウェブ事業の売却を機に、「新しいことに挑戦しよう」とガレージでクラフトチョコレートを作り始めたのだという。

トッド・マソニス氏
トッド・マソニス氏

 当時、そんなこだわったチョコレートを作る人は少なく、ネットで情報を集め、同様の思いを持つ人々とコミュニティを通じて情報を共有し、レシピを改良しながら作り上げた。

 トッド氏は「機械も自分たちで作った。楽しくて始めたことだったが、家族、友人が美味しいといってくれたので本格的にやりはじめた。マーケットに出すようになって賞をもらい、規模を大きくしてチョコレート生産を始めた」と振り返った。

ガレージをリノベーションし、クラフトチョコレート事業をスタート
ガレージをリノベーションし、クラフトチョコレート事業をスタート

 豆の選別から始まるBean to Barは、シングルオリジンと呼ばれる、ブレンドされていない生産地の明快な豆を含んでいるのが特徴で、豆の選別、焙煎、磨砕、調合、成形といった過程のすべてが手作業で行われる。良質なカカオ豆を作るには、「品種」「栽培」「発酵」の3つの組み合わせが大切で、つねに新たな農家との出会いを求めているという。

発酵が不十分なもの、欠けているものなどを目視で選別してはじく。他社ならそのまま使うようなレベルでも丁寧に取り除いていくという
発酵が不十分なもの、欠けているものなどを目視で選別してはじく。他社ならそのまま使うようなレベルでも丁寧に取り除いていくという

 トッド氏は、「15年前、米国ではたった1社だけが豆からチョコレートをつくっていたが、今は200を超える会社がそうしてつくっている。いってみればクラフトビールやクラフトコーヒーで起きているムーブメントがチョコレートでも起きている」と説明する。ダンデライオンのこだわりの一つはカカオ豆で、「最良の豆を探しているので、世界中を旅する必要がある」とした。

「メランジャー」と呼ばれるドラムシリンダーで、砂糖と皮を取り除いたカカオ豆を3日3晩練り上げる。粒の大きさは20~29ミクロンになるという
「メランジャー」と呼ばれるドラムシリンダーで、砂糖と皮を取り除いたカカオ豆を3日3晩練り上げる。粒の大きさは20~29ミクロンになるという

 蔵前にオープンしたファクトリー&カフェは、1階がチョコレートファクトリーとスタンド、2階はカフェとワークショップスペースを併設したつくりだ。チョコレートの製造工程を間近で見ながら、サンフランシスコ本店の味を再現したチョコレートドリンクやスイーツを楽しめる。

2階のカフェとワークショップスペース
2階のカフェとワークショップスペース

 ファクトリー&カフェでは、チョコレートバーやカフェ・スイーツが楽しめるだけでなく、チョコレート作りの工程が楽しめるファクトリーやカカオ豆の選別や焙煎からこだわったチョコレートづくりのワークショップも楽しめる。

 ワークショップも3月から開催予定だ。ファクトリーの中に入って間近に工程が見られる「ファクトリーツアー」とBean to Barを学べる「チョコレートクラス」があり、いずれも申し込み制となっている。

 日本では、季節によって変わるチョコレートが購入でき、現在はドミニカ産、マダガスカル産、ベネズエラ産の3種類がラインアップされている。豆比率は70%で、価格は1200円(税別)。カフェメニューは、ホットチョコレートが530円~、クッキーが330円~。

現在はドミニカ産、マダガスカル産、ベネズエラ産の3種類がラインアップ
現在はドミニカ産、マダガスカル産、ベネズエラ産の3種類がラインアップ

 なお、同じ台東区で、大江戸線の清澄白河には、先高い人気を誇るブルーボトル・コーヒーがある。ブルーボトル・コーヒーは、GoogleやTwitter、Uber、Instagramなど大企業が投資したことで知られる。2015年2月に海外進出1号店として清澄白河にロースタリー(焙煎所)&カフェをオープンし、話題となった。せっかくなので、両方のショップに足を運んでみるのもいいかもしれない。

 2階のカフェとワークショップスペース。

 2階のカフェとワークショップスペース。

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