最近の親はメールで小言?--親子の連絡でテキストメッセージが流行

文:Chris Matyszczyk(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部2009年09月08日 12時40分

 自分の子どもと会話するための新しい手段を探すのは、親にとって大変な作業だ。

 もちろん、子どもたちと会話しなければと悩むなんて無意味だと考える親もいるだろう。しかし、親というものは、クレオパトラに拒絶された男たちのように、あきらめることのない生き物であるらしい。

 The Washington Postによると、親が子どもに小言を言うための手段として、テキストメッセージがはやっているという。

 同記事では、子どもたちに訴えかける微妙な言い回しをいくつか紹介している。子どもは、親からかかってきた電話を取りたがらないが、例えば、「u little dolt. Where the hell are u?(ねえ、いったいどこにいるの?)」といったテキストならば、素直に読んでもらえる可能性が高い。

 「Update(現状を報告せよ)」などといった、簡潔なテキストを子どもに送信する親もいるだろう。わたしが個人的に知り得る限りにおいては、12歳の子どもはそのようなテキストに対し、「そっちこそ現状を報告せよ」と返信するだろう。

 つまり、親子関係がどれだけうまくいっているかによるのだと思う。

 しかし、このような技術的なアクセス手段は親に対し、小言を言うと同時に悪い例を示す機会をやや与えすぎてしまっているのではないかと筆者は思わずにはいられない。

 例えば、退屈な主婦が、フィットネスクラブのトレーナー兼愛人と午後を過ごしつつ、愛する息子に宿題を済ますようにとテキストを送信するケースが想像できるだろう。

 安っぽいラップダンスのクラブにいるどうしようもないビジネスマンが、愛娘に対し部屋を片付けて、とテキストでお願いする様子も思い浮かぶ。

 今では親は、「iPhone」を1回フリックするだけで、オンラインで子どもの成績をチェックすることができる。自分のことはすべて棚に上げつつ、これまでよりも効率的に、ゾンビのように子どもの後をつけ回したり、つきまとったりすることができてしまうのだ。

 テキストを送信することにより、確かに朝食時の小言や電話と同程度に不満を伝えることができるが、テキストの背後にある技術により、親は際限なく、また、結果を考えることなく、あまりにも容易に小言を言うことができるようになってしまっている。

 子どもに、部屋を片付けた証拠として写真を送信することを求める親までいるという。なぜ彼らは、自分の部屋の写真を送らないのか?

 子どもたちは、これに反撃し始めている。授業中にテキストを受信した子どもたちは、親がしつこくテキストを送信してくるからという、巧みな口実を使っているのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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