マイクロソフト、NASAと協力--惑星画像やデータをWorldWide Telescopeに組み込む

文:Dong Ngo(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2009年03月25日 12時36分

 火星表面のより詳細な画像が見られるようになった「Google Earth」のアップデートすばらしいなら、Microsoftが提供しようとしているプロジェクトはそれよりもすばらしい、と同社は考えている。

 Microsoftと米航空宇宙局(NASA)は米国時間3月24日、惑星の画像やデータをインターネットで利用可能にする計画を発表した。MicrosoftとNASAは今後、火星や月の科学的な高解像度画像やデータなどNASAのコンテンツを、Microsoftの宇宙探索用オンライン仮想望遠鏡「WorldWide Telescope」で閲覧可能にするための技術やインフラを共同開発する。

 WorldWide Telescopeは、仮想望遠鏡として機能するWeb 2.0的な視覚化環境である。これは仮想望遠鏡として機能し、地上と宇宙両方の望遠鏡の画像を集めることで、リッチメディアによるシームレスな宇宙探査を可能にする。

 WorldWide Telescopeは、仮想望遠鏡として機能するWeb 2.0可視化環境だ。この仮想望遠鏡に地上、宇宙望遠鏡で撮影した画像を結集することにより、リッチメディアによるシームレスな宇宙探査を可能にする。ユーザーは、このWorldWide TelescopeとMicrosoftの技術を通じて、火星や月の最も興味深い画像や場所で周囲を見回したり、拡大したりできる。画像の継ぎ目で画像がゆがむこともない。

 カリフォルニア州モフェットフィールドにあるNASAのAmes Research Centerは、この新プロジェクトのために、100テラバイト以上(DVDおよそ2万枚分)のデータを処理し、ホストする。これらのデータは2009年内にWorldWide Telescopeに組み込まれ、以後、2005年8月に打ち上げられたNASAの火星探査機Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)が撮影した画像を同望遠鏡で扱うようになる。

 MROは2006年から高解像度カメラの他、5種類の機器を使って火星探査を進めてきた。これまでにMROから送られたデータ量は、他の全ての火星探査ミッションで収集されたデータの総量を上回っている。

 MROの他に、NASAのLunar Reconnaissance Orbiter(LRO)に搭載されたカメラで撮影された画像も今秋公開された後にWorldWide Telescopeに組み込まれる。LROは5月に打ち上げ予定で、少なくとも1年間、月面上空よそ30マイル(約48km)の低い極軌道を周回し、月環境に関する詳細な情報を収集する。

 MicrosoftとNASAはこれまでも何度か協力してきた。MicrosoftのPhotosynth技術を使って、フロリダ州のNASA Kennedy Space Center内にあるスペースシャトル発射台など、複数の施設の3D双方向画像を提供するプロジェクトが挙げられる。

提供:Dong Ngo/CNET

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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