大手レコード会社3社、中国最大手の検索エンジン「百度」を著作権侵害で提訴

 国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)は現地時間2月4日、中国の大手検索エンジン「百度(Baidu)」に対して、著作権侵害で提訴したことを発表した。

 百度は、中国国内で最大のシェアを誇る検索サービス。MP3やWMA、rmファイルなどの音楽データの検索サービスを提供しており、2005年3月に中国のレコード会社の上海歩昇音楽文化伝播有限公司が著作権侵害で提訴をしたのをはじめ、大手レコード会社から相次いで訴えを起こされている。

 今回提訴したのは、Universal Music、Sony BMG Music Entertainment、Warner Music Hong Kongの3社。百度では、検索結果を数十万にわたる楽曲をホスティングするサードパーティーのサイトへ違法にリンクしているが、3社はこれを削除するように求めていた。

 しかし「数カ月にわたる交渉が決裂したため、訴訟に踏み切った」と、IFPIは説明している。同様に、中国のポータルサイト「SOHU.com」を運営する、捜狐(SOHU)と、その関連会社である探狗(Sogou)に対しても、百度を提訴した3社に加えて、Gold Label Entertainmentが北京の民法院に訴え出たことが明らかにされた。

 また、IFPIに加盟するレコード会社が2007年1月に北京高級人民法院に提訴した、Yahoo! Chinaの著作権法違反行為に対する訴訟では、Yahoo! China側に21万元の罰金を科す有罪判決が下され、その後のYahoo! Chinaの上告は2007年12月に棄却されている。

 しかしIFPIによると、Yahoo! Chinaはその後も裁判の結果に従わなかったため、1月に著作権侵害行為を止めるよう親会社である米Yahoo!に対して要請を行ったことを明らかにしている。

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