アマゾン、Amazon Web Servicesのコード検索でKrugleと提携

文:Matt Asay(Special to CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2007年10月18日 16時46分

 Amazonは「世界最大の書店」と呼ばれていたことがある。同社は現在、広範にわたる商品を販売しているだけでなく、世界最大級の開発者ネットワークも誇っている。Krugleは米国時間10月17日、AmazonがKrugleのSyndicated Code Search技術である「Krugle DevNetwork Edition」を採用したと発表する予定だ。これにより、ソフトウェア開発者は、Amazon Web Servicesの開発者ネットワークでより簡単にコードを検索できるようになる。

 Krugleがこれと同様の提携を結んだのは今回で5件目となる。同社のコード検索ツールは全世界にいる1400万人の開発者の3分の1に使用されることになる。Krugleがコード検索技術を提供しているその他の開発者ネットワークには、IBM developerWorks、Yahoo! Developer Network、SourceForge.net、Collab.netがある。

 これによってKrugleはオープンソースとウェブ(SaaS)開発の舞台の中心に躍り出ることになる。現在、Krugleは検索によって開発者の生産性向上に貢献しているが、今後どの方向に向かっていくのか興味深く見守りたい。Googleにとって検索が出発点に過ぎなかったように、もしかするとコード検索もKrugleにとってはあらゆる開発を支援および管理しようという意欲のほんの始まりに過ぎないのだろうか。現時点では大げさな見方であるが、Krugleはコード検索の基盤を利用して隣接する機能や市場に進出する方法を模索するのではないかと思う。

 Amazonにとって、Krugleのコード検索ソリューションは、Amazon Web Servicesを強化することになる。Amazon Web Servicesは、「標準的なWebサービス技術を使用し、Amazonのデータと技術を活用するビジネスを革新および構築するためのツールとサポートを開発者に提供する」ことを目的としている。これは、自分たちのサービスをAmazonのウェブプラットフォーム向けにチューニングする開発者にとって生産性がはるかに向上することを意味する。

 これはウェブを開発という分野の中心に据えるためのもう1つのステップに過ぎない。Amazonが革新的な仕事をなしていることを考えると、これはKrugleにとって大成功である。わたしはAmazonのITチームと話をして、同社がソフトウェアの大半を購入するのではなくて自社で開発していることを知っている。Amazonがコード検索機能の分野でKrugleと協力したという事実は、まさに販売またはダウンロードで市場最強のコンビが出現したことを意味している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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