Googleマップから自社サービスに誘導できる「Googleマップレット」

永井美智子(編集部)2007年06月01日 12時22分

 Googleマップ上に第三者がさまざまな情報を掲載できるサービス「Googleマップレット」が5月31日に日本で公開された。これまでGoogleマップではGoogleが用意した店舗情報などしか見られなかったが、Googleマップレットの導入によりGoogleマップは一気に多くの情報を表示するサービスへと変化を遂げた。

 GoogleマップレットはGoogleマップの機能を拡張するサービスで、Googleマップ上にホテルや学校などの位置情報を掲載できるコンポーネントだ。

Googleマップにマップレットを表示 Googleマップにマップレットを表示した様子。Chicagoのホテル情報や映画館情報、地下鉄など複数の情報をGoogleマップに重ねて表示できる

 これまでGoogleは、第三者がGoogleマップを使ったサービスを自分たちのサイトで提供できるようにAPIを公開してきた。しかし、Googleによれば「開発者が自社サイトでGoogleマップを使ったサービスを提供してもユーザーを多く獲得できていない現状がある」(グーグルシニアプロダクトマネージャーの及川卓也氏)という。Googleマップには非常に多くのユーザーが日々訪れていることから、Googleのサイトから開発者のサイトに誘導する仕組みを用意したほうがいいのではないかと考えたというのだ。

 「いままではGoogleマップを開発者のサイトに取り込んでもらう形だったが、今回はその逆。サービスをGoogleマップに取り込ませてもらう」(及川氏)

 ホテル情報やレストラン情報など、場所に関する情報を持っている人であれば、誰でもGoogleマップレットを開発できる。開発者向けのツールとして、ブラウザ上でMappletsを開発できる「Mapplet Scratch Pad」なども提供しており、専用のサーバなどを用意する必要もないという。

 複数のマップレットをGoogleマップ上に表示することもできる。このため、まず特定の地域のホテルを探し、その周辺にあるカフェを表示させるといった使い方も可能だ。

 Googleマップレットは、GoogleガジェットAPIとGoogleマップAPIを組み合わせることで実現した。「それぞれのサービスとGoogleマップのマッシュアップをさらにマッシュアップしてなるべく見やすくしている。いわばマッシュアップのマッシュアップだ」(Adam Schuck氏)

Googleマップレット GoogleマップレットはGoogleガジェットと同じように自由に第三者が作成できる。ユーザーは公開されたマップレットの中から好きなものを選んでGoogleマップに追加できる

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]