FujiSankei Business i.
2005/04/07 10:20
携帯電話向けコンテンツ(情報の内容)制作・配信会社が中国に相次ぎ進出する。ゲームソフト最大手のコナミと、携帯向け情報配信の日本エンタープライズは、中国の携帯事業者やコンテンツ配信会社と提携し、今月からゲーム配信を始めた。
また、携帯向けコンテンツ配信大手のインデックスは、中国の携帯コンテンツ配信会社を買収し、中国事業の強化に乗り出した。
◆3Gで市場拡大
各社が中国での事業展開を本格化するのは、データ通信能力が高い高級携帯電話端末の普及によって、動画配信に欠かせない大容量データ通信の環境が整ってきたためだ。年内には大容量高速通信が可能な第三世代(3G)携帯の商用サービスも始まるため、携帯コンテンツ各社の対中進出に拍車がかかりそうだ。
コナミは、中国の携帯電話会社、中国移動(チャイナモバイル)の子会社、上海移動通信(シャンハイモバイル)と提携し、携帯向けゲームを上海市近郊で配信する事業を始めた。
第1弾として日本で人気のアクションゲーム「けっきょく南極大冒険」「沙羅曼蛇」など3種類を投入、1年以内には30種類に拡大する。利用料金は1回のダウンロード毎に2元(約26円)で。今後は提携先を広げ、上海にもサービス地域を拡大する。
日本エンタープライズもコンテンツ配信会社の華友控股(ケイマン諸島)と提携し、同社の子会社を通じて中国移動(チャイナモバイル)向けにゲーム4タイトルの配信を開始した。
「ドキドキ家庭教師」など美少女系のゲームコンテンツや「再建!お化け屋敷」など4種。料金はいずれも1ダウンロードにつき5−6元(65円から78円)。
日本エンターは当初、全額出資で設立した現地法人を華友に売却した経緯がある。今後の市場拡大をにらみ、再参入することにした。インデックスは、現地の深セン市迅天通信技術(スカイインフォ)を約80億円で買収した。06年度に携帯向けコンテンツ配信事業を主体に、連結ベースの中国売上高で年間50億円を目指す計画だ。
◆日本上回る予測
中国では携帯インターネットでゲームや動画像など大容量の情報を通信するために必要なWAP(ワップ)と呼ばれるソフトを搭載した高級携帯電話端末を保有する消費者が急速に拡大。さらに高速なサービスを提供できる「Java」や「BREW」を搭載した機種も増えており、コンテンツ配信各社は、「中国の携帯向けコンテンツ配信市場は、今後数年で日本を上回る市場規模にまで成長する」とみている。
中国の携帯電話市場は、2月末の加入件数で3億4000万件を超える世界最大市場。年内にもテレビ電話など高速大容量のデータ通信が可能な3G携帯が商用化される見通しで、ゲームなど動画像の情報配信ビジネスの拡大が見込まれている。(上原すみ子)
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