グーグルおよびマイクロソフト、検索インターフェースの変更を検討中

文:Elinor Mills(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年03月30日 16時08分

 GoogleとMicrosoftは、それぞれ自社の検索サイトの仕様を変更し、検索結果をよりすばやく絞り込んだり、次のページへのクリックをしなくても結果を一覧したりできる新機能を密かにテストしていたことがわかった。こうした変更が今後も反映され続けるかどうかは、明らかになっていない。Microsoftの「Windows Live」検索サイトはまだベータサービスを脱していないが、Googleの検索サイトは同テストを終えている。

 Googleは、検索結果を表示するメインページから結果を直接絞り込むことのできる新機能をテストしていた。例えば、「boston apartment(ボストン アパート)」というキーワードを検索すると、物件の場所や、賃貸もしくは分譲といった不動産の種類、媒介方法などを特定するためのオプションが表示されるという。「Search Housing」というボタンをクリックすれば、Googleの地図上に付けられた赤いピンの印に対応する物件リストがページに表示される仕組みだ。絞り込み結果が表示されたあとでも、ユーザーは他の都市名を入力して、「boston apartment」という初期検索条件を変更でき、サンフランシスコやシカゴ、ロサンゼルスにシアトルといった別の場所の物件リストを閲覧することが可能だという。

 また、Googleの検索ページトップで「chicken recipes(チキン レシピ)」と入力した場合には、「主な材料」や「料理法」などの条件に合わせて結果を絞り込むための検索ボックスが表示される。ここで「Search Recipes」ボタンをクリックして、条件を満たす結果を参照するのである。

 米国時間3月28日に「jobs at Google(Googleでの求人)」を検索してみたところ、勤務地、雇用主、職務内容にしたがって結果を絞り込むオプションが同様に表示され、地図上の印と対応する場所のリストが現れた。もっともこうした絞り込みオプションは、Googleがこの件に関して連絡を受けたあとに削除されたようだ。

 同じく28日にコメントを求められたGoogleは、次のような声明を発表した。「現在われわれは、Googleの検索結果表示ページの一部を使って、ユーザーが絞り込み検索をできるようにする新機能を検証している。結果表示ページには、ウェブおよび『Google Base』からユーザー自身が選別したり、自動的に抽出されたりしたページや、オフラインおよびオンラインの情報が表示される。われわれは、常にそうしているように、ユーザーを世界の情報と結びつける革新的な方法を継続して検証している」

 Michael Arrington氏のTechcrunchブログによれば、一方のMicrosoftは、ベータ版Windows Live検索サイトのインターフェース変更に関してテストしているという。

 この新たな検索インターフェースでは、「各検索にRSSフィードを含めることができ、(結果の大半をサムネール表示できる)一風変わったイメージ検索も可能になっている。結果をスクロールして参照するたびに情報が更新される、『無限スクロールバー』も実装された」と、Arrington氏は記している。「しかし、Live.comは検索結果を表示するのに時間がかかり過ぎる。無限スクロールバーも同様に動きが非常に遅い。実質的には使いものにならないと言ってよいだろう」(Arrington氏)

 またArrington氏のブログには、Googleがテストしている検索サイトインターフェースの変更点には、あるキーワードを、「イメージ」「グループ」「ニュース」「フルーグル(Froogle:商品検索)」「ローカル」などの同社のほかの検索サイトで探した場合にどれだけの結果が得られるのかを示す、緑色のバーを正規の検索結果ページの片側に表示するというものがあると書かれていた。「通常の検索では、リンクをクリックするか否かを決めるのに、(それぞれのカテゴリにおける)結果の数は重要にはならない。結局のところこの機能は、廃棄するなり、暗黙のうちに本体に搭載するなりする以前に、社内テストから外部へ公開する必要のないものだった」(Arrington氏)

 IDG News Serviceが、Googleがこうした複数の検索結果を表す緑色のバーの機能をテストしていると最初に報じたのは、2006年1月のことである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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