iTunesに対抗するオープンソース音楽ソフト「Songbird」、テスト版が公開

文:John Borland(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年02月10日 13時37分

 サンフランシスコの新興企業Pioneers of the Inevitableは米国時間8日、オープンソースの音楽再生ソフトウェア「Songbird」のテスト版を初公開した。同ソフトウェアには、Apple Computerの「iTunes」が持つ圧倒的な地位を突き崩すという究極の願いがこめられている。

 同社は「MP3のFirefox」を作ろうとしている。つまり、Microsoftの「Internet Explorer」のシェアに食い込んだオープンソースのウェブブラウザに続きたいと考えている。

 実際、SongbirdはFirefoxのウェブブラウザと同じオープンソース技術の一部を使って構築されており、Firefoxの機能追加を支援した個人開発者のコミュニティから協力を得たいと考えている。

 デジタル音楽界の第一人者Rob Lordが率いるこの会社は、オープンソースコミュニティに対し、完全な機能を備えた音楽プレイヤーを最初から期待しないよう忠告し、今回の第1版を単なる「コンセプトの確認」と呼んでいる。

 開発者たちは、Mozilla Foundationのオープンソース技術プラットフォームで機能する音楽プレイヤーを開発できることを証明したがっており、ほかのプログラマーがソースを見て機能を追加できるようなものを作りたがっていたと、同社は言う。

 確かに、今回のテスト版は頻繁にクラッシュする傾向にあり、iTunesや「Windows Media Player」のような高度な機能はそろっていない。しかし、コンピュータのハードドライブの代わりにインターネットに重点を置く音楽プレイヤーを作るという同社の姿勢が強く現れている。

 LordはSongbirdをローカルドライブに移された楽曲とオンラインの楽曲が全く同じように聞こえるソフトウェアにしたいと語る。

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すでに多言語になっており、メニューなどは日本語表示できる。また、スキンは標準の黒のほかにも赤がある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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