gooが画像、動画、音楽で独自検索エンジンを実装へ

別井貴志(編集部)2005年12月20日 17時24分

 NTTレゾナントは、ポータルサイト「goo」において2005年2月から9月までの期間、実験的に提供していたマルチメディア検索サービス「MultiMedia Meister(マルチメディア・マイスター)」を、gooの新たな画像、動画、音楽検索サービスとして12月21日より本格導入する。

 検索結果画面に表示される画像や動画の中から類似する画像や動画を直感的に探せるほか、ページを移動しなくてもスクロール操作で検索結果の一覧を連続表示する。さらに、アダルト画像や動画などの有害なコンテンツを検索結果から排除する機能もある。

 このサービスは、NTTサイバーソリューション研究所の独自技術に基づき自社開発した検索エンジンを利用している。この検索エンジンの特徴は3つある。まず、高速で大量に新しいコンテンツをインデックスに登録する「リアルタイムインデックス技術」がある。2つめは、静止画や動画の色や形状を数値化して検索ワードに頼らずにその類似性を比較し、「新鮮情報検索エンジン」と組み合わせることで高速で大量に処理できる「類似画像検索技術」。そして、3つめは有害コンテンツを排除する「テキストフィルタリング技術」だ。

 各検索サービスの特徴を挙げると、まず画像検索では、検索精度を向上させるために、送り仮名の違いや人名などの誤入力を避けるために、検索ワードの自動補正機能がある。また最大1000件の画像検索結果を、スクロール操作に合わせて連続して表示する。これにより、検索結果ページを次々に移動して情報を探さなくても済むようになった。さらに、検索結果の画像へのリンクをブックマークとして一時的に保存できる。ブックマークに保存したリンクの画像は一覧で表示でき、ブックマークのURLをメールで送信したりブログで公開したりすることも可能だ。

 動画検索では、インターネットにある動画ファイルの検索に加えて、「gooブロードバンドナビ」、「showtime」、「MSN Video」など、動画配信サイトのコンテンツも検索が可能になっている。検索結果には、コンテンツの価格や発売元などの情報も表示される。さらに、動画の途中シーン4枚を静止画でサムネイル表示し、その静止画から類似動画や画像を検索することもできる。

 音楽検索では、インターネットにある音楽ファイルの検索に加え、「goo Music Store」、「Mora」などの音楽配信サイトのデータを検索できるまた、ポッドキャストの検索も可能だ。

 NTTレゾナントは、さらにデータベースを拡充すると共に、研究機関に対するこの検索サービスのAPI(アプリケーションインタフェース)の公開も視野にいれて検討していく。

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