ポッドキャストが公共の電波に--米ラジオ局、コンテンツの募集を開始

 米国で複数のラジオ局を運営するInfinity Broadcastingが、サンフランシスコにポッドキャストの放送局を立ち上げる計画を発表した。

 同社は米国時間27日、AM局の1550 KYCYと、KYOURadio.comサイトで、リスナーが制作したコンテンツを5月16日から聴けるようにすると発表した。KYOURadio.comではすでにポッドキャストを無償でアップロードできるようになっている。コンテンツのセレクトは、リスナーの好みと感想を加味して毎日見直されるという。

 ポッドキャストは、ユーザーが制作しネット上で公開したオーディオコンテンツを、他のユーザーがダウンロードし、各種デバイスに取り込んで後で再生できるようにするもの。また、コンテンツが自動的にデバイスにダウンロードされるよう設定しておくことも可能だ。

 InfinityのCEO、Joel Hollanderは声明のなかで、「だれもが自分の意見を発表できる情報発信用の技術の利用に関して、現在大規模な転換が進んでいる。KYOURadioは、リスナー自身が制作したコンテンツを提供し、それを世界中に公開するプラットフォームを用意することで、この技術の持つ力を活用していく」と述べた。

 ポッドキャストはブログと似ており、新たなメディアの配信手法として人気が高まりつつある。調査会社のThe Yankee Groupは先ごろ、2010年までには約1230万世帯がポッドキャストを再生する目的でMP3プレイヤーを利用するようになる、との予測を発表した。

 「いまポッドキャストは、ブログと同じように、大騒ぎになっている。ブログの場合は、『石を投げれば必ずブロガーに当たる』といった状況だ」と、調査会社IDCのアナリストSusan Kevorkianは述べている。「AM/FM放送の大手局がフィルタリング機能を提供すれば、これまで主流からはずれていたポッドキャストに正統性が備わることになる」と述べている。

 

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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