走行中の地下鉄で地上デジタル放送を受信--テレビ局らが実験協議会

別井貴志(編集部)2005年04月04日 17時43分

 フジテレビジョン、TBS、日本テレビ放送網、テレビ朝日、テレビ東京、NHKの在京キーテレビ局6局と東京都交通局は4月4日、地下鉄車両内の地上デジタル放送の受信実験を目的とした「SFP(Subway Filling Project)実験協議会」を結成したと発表した。協議会の議長はフジテレビが務める。

 地上デジタル放送は2003年12月1日から固定テレビ向けにデジタルハイビジョン放送やデータ放送サービスなどが開始されており、2006年春には同放送を受信できる携帯電話やカーナビゲーションなどのモバイル端末の登場も見込まれている。そうした中で、協議会では「地下鉄などの地下空間は地上とは異なり電波が伝播しにくいため、テレビの視聴実験を行うことにより、走行中の地下鉄車両内でもモバイル端末で地上デジタルテレビ放送を受信するための技術課題の解決を図り、地下鉄でのテレビ視聴を早期実現し、災害時の情報提供などにも役立てたい」としている。

 実験は日立製作所が事務を担当し、都営地下鉄の一部で行う予定だ。

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