社内SNS利用企業の8割が「コミュニケーション円滑化」を評価

 Beat Communicationは12月15日、同社の社内SNSパッケージ「BeatOffice」を導入している企業に対して実施したアンケート調査の結果を発表した。この調査は2007年にも実施されており、前回に比べ利用者の社内SNS上でのコミュニケーションの形態がより親密になったこと、また、経費削減のきっかけ作りや、社員教育ツールとしても利用されることなどが明らかになった。

 調査結果によると、業種別の利用状況ではサービス業が25%で最も多く、情報・通信業(21%)、小売・卸売業(17%)、製造業(13%)と続いた。社内での利用人数は1000人〜5000人未満が43%、100人〜500人未満が27%、500人〜1000人未満が14%と、大企業だけでなく中小企業でも積極的に導入していることがわかる。年齢層は若年層が高い割合を占めるが、40代〜50代でも男性が2割以上、女性が3割弱と浸透してきている。

 平均的なユーザーのアクセス頻度は、1週間に1回程度のユーザーが38%、毎日1回以上のアクティブユーザーが26%と、2極化している。ただし、約9割のユーザーが1週間に1回以上アクセスしており、全体的には社内SNSの活用が以前より拡大したとみられる。導入時に期待したことでは、「社内のコミュニケーション円滑化」が86%と圧倒的で、企業が社内のコミュニケーションを非常に重視していることがわかる。

 この期待に対する導入後の効果では「全くそう思う」「そう思う」が8割に上り、「あまり思わない」「全く思わない」と答えた企業が1社もなかった。導入前の期待はほぼ達成できているといえる。よく使われる機能では、コミュニティ、日記、メッセージ、Q&A、社内Wikiと上位は前回調査と同様であったが、メッセージ機能が順位を上げており、社内のコミュニケーションは活発化しているといえる。

 このほか、ユニークな使い方では「同じ時間にコミュニティを利用してチャット形式の意見交換をしている」「パートナー契約社員との共同作業、情報の共有に利用している」などの回答が寄せられ、印象的なエピソードでは「SNS内での改善提案が広がって、経費削減につながった」「社内の喫煙マナーに関するコミュニティが盛り上がり、改善につながった」などの回答があった。

社内SNSに関する調査 「社内SNSに関する調査報告書2009」のアンケート結果(※画像をクリックすると拡大します)

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