Craigslist、州検事総長を連邦裁判所に起訴--「成人向けセクション」問題で

文:Jon Skillings(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、長谷睦2009年05月21日 12時36分

 Craigslistは米国時間5月20日、同サイトと同社幹部を刑事告訴すると警告を受けた件に関して、サウスカロライナ州検事総長を提訴したと発表した。

 連邦裁判所に提出された訴状でCraigslistでは、同社の案内広告サイトが「売春の広告や露骨なポルノ素材」を適切に削除していないという同州Henry McMaster検事総長の非難に関連して、「宣言的救済と差止命令を求めていく」と述べている。

 Craigslistの最高経営責任者(CEO)Jim Buckmaster氏は20日朝のブログ投稿で、刑事起訴など言語道断だと主張した。

 事実の裏付けがないことに加え、今回問題となっている刑事告訴は、言論の自由に対する事前抑制という違憲行為にあたり、さらには連邦法(通信品位法(CDA)230条)で明確に除外されているという点で、複数の法律専門家の意見は一致している。

 これを受けてMcMaster検事総長は同日午前中に声明を出した(PDFファイル)。以下に全文を掲載する。

 Craigslistが法務官および検事総長事務局に対して法的な防衛手段をとったのはよい知らせだ。これはCraigslistが問題を初めて深刻に受け止めだしたことを示している。

 さらに重要なのは、われわれが求めた通り、Craigslistが一夜のうちに同社サイトから性愛サービスのセクションを削除したことだ。そして今回、Craigslistは今後の広告の内容に責任を負うとしている。Craigslistがその約束を守るとすれば、法執行機関およびサウスカロライナ州民にとって勝利と言える。

 残念なことに、Craigslistから真摯な対応を引き出すために、われわれは同社の過去の慣行が当州で犯罪行為にあたるおそれがあると通知しなければならなかった。Craigslistは今後、より高い基準を設けると約束しており、われわれとしては同社がこれを順守するものと信頼している。当事務局およびサウスカロライナ州の法執行当局は、われわれの法律が守られていることを確認するため、引き続き同サイトを監視する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

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