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東芝が動画プロモーション戦略で得た認知と企業イメージアップ

加納恵(編集部) 2008/11/13 16:06

 シーネットネットワークスジャパン主催のイベント「CNET Japan Innovation Conference2008〜いよいよ本格化する動画ビジネス最前線」(CJIC 2008)において、東芝広告部国内広告担当部長代理/WEB戦略広告チームの荒井孝文氏は、東芝の動画プロモーション戦略について講演した。

 東芝では日本初となるYouTubeでの広告配信やアニメ「ヤッターマン」とのコラボレーションウェブサイトなど、独自の動画プロモーションに取り組んでいる。

東芝広告部国内広告担当部長代理/WEB戦略広告チームの荒井孝文氏 東芝広告部国内広告担当部長代理/WEB戦略広告チームの荒井孝文氏

 「YouTubeを広告として利用したのは約2年前。日本のYouTubeもまだない頃」とし、まさに黎明期から動画配信に注目していたことを明かした。当時のコンテンツは視聴回数26万回以上で世界ランク12位を記録。しかし「YouTubeの使い方はこれでいいんだろうか」と疑問を持ったという。

 その要因は「ユーザーとコミュニケーションができなかった」という思い。だが、東芝は2007年11月から日本初のYouTube広告をスタートする。その背景には「何度でも視聴される」「長期間に渡り告知できる」「先進性をアピールできる」といったメリットを感じたからだ。

 東芝がYouTube広告で展開したのは、ノートPCキャラクターの「ぱらちゃん」をフィーチャーしたPVなどの動画コンテンツ。さらにYouTube上でペットを題材にしたCMコンテスト「マイ・ペッツ・アワーズ」も開催した。

 マイ・ペッツ・アワーズでは、483作品が投稿され、PR動画視聴回数は38万回以上、コンテスト受賞作品の視聴回数は100万回以上を数えた。

 YouTubeでの広告は、「動画を繰り返し見た」「YouTubeの『お気に入り』に入れた」「YouTubeの『再生リスト』に入れた」というリピート視聴、「友人・知人などと話題にした」「YouTubeの『共有』を使ってリンクをつけた」「mixiなどSNSのコミュニティで取り上げた」という動画の共有に顕著に結びつき、口コミに大きく寄与したという。

 また、ユーザーの多面的なアクションが考えられるコンテストを開催した結果、作品を投稿する人、投票する人、再生する人などサイト内での行動を細かく分析できたとする。これにより「20代男性は接触率が高かったものの、サイト来訪のみが4割。40代女性は投稿や投票に積極的」との結果も発表された。

動画広告出稿による効果 動画広告出稿による効果 ※クリックすると拡大画像が見られます

 YouTube広告は即効性を発揮しているようだが、実は動画があまり受け入れられなかったという経験も。ポータブルAVプレーヤー「gigabeat」では、テクノラップアーティスト「太郎」の楽曲を用いて、アニメの動画を配信したが評価が芳しくなく、再生回数もあまり伸びなかった。

 しかし、この動画はニコニコ動画へとアップされる。ニコニコ動画風のアニメだったということも手伝い、再生回数は100万回以上を数え、ブレイク。その後YouTubeに逆流する形で人気が飛び火し、使用された楽曲は今でも売れているとのことだ。

 荒井氏は「楽曲に合わせニコニコ動画っぽいアニメを起用したが、YouTubeでは人気が出なかった。ニコ動っぽい作品はニコ動で展開した方が良い」とし、「予期しなかった展開になった」とも話した。

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