任天堂の宮本茂氏、「Wii Fit」について語る - (page 2)

文:Jeff Bakalar(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年04月22日 13時51分

 次に宮本氏はWii Fitの「ヨガ」セクションのデモに移った。そして、バランスボードを使用すると画面に理解しやすく表示してくれるので自分の体のバランスと姿勢がよくわかることを実演してくれた。初めてボードに乗るほとんどの人は、自分の姿勢がいかに平行でないかに驚き、全身の姿勢を良くしようとする。バランスボードに同梱されているゲームは、体重とBMIの追跡機能とトレーニングセクションの2つの部分からなる。自分のプロフィールを作成したら(もちろん自分のMiiキャラクターが使用できる)、最初に年齢、BMI、体重を組み合わせたバランステストを受け、自分の「バランス年齢」を計算する。この数字はユーザーの進歩を追跡するために使用され、ユーザーは最終的にこの年齢を下げるように努める。さまざまな「筋トレ」「有酸素運動」「ヨガ」「バランスゲーム」を終了すると運動貯金をためことができる。これはゲーム内の通貨であり、これを貯めるとさらに多くのトレーニングが遊べるようになる。

提供:Jeff Bakalar/CNET Network 提供:Jeff Bakalar/CNET Network

 Wii Fitのバランスボードはきわめて精巧な機器である。ボードの4隅にセンサが装備されており、多くの種類のデータを計測することができる。宮本氏はこのボードによって基本的には自分の体がジョイスティックとして動作するようになるが、これは従来のビデオゲームではほとんど試されることがなかった機能だと説明した。

 しかし、ここから次にどこに向かっていくのだろうか。Wii Fitが日本と同様に北米でも成功を収めたら、任天堂に対してWii Fit以外のアプリケーションにもバランスボードを取り入れるように要求する声が次々と上がってくるように思われる。いったんWii Fitの確固としたインストールベースが得られれば、任天堂はバランスボードを利用したゲームを開発したいというサードパーティーのゲーム開発会社の関心に応えることができると宮本氏は説明した。これは日本ではすでに実現しており、バンダイナムコからスキーゲームが発売されている。宮本氏はさらに、「Nintendo DS」と接続できる機能をWii Fitに取入れることも考えている(われわれもこれが実現することを希望している)。バランスボードを使用したゲームが任天堂から発売される可能性については、宮本氏はオプションの入力デバイスとして含めることは可能だと述べた。

 現在のところ宮本氏はさらにWiiの別のプロジェクトについて考えており、「ピクミン」シリーズを継続したい意向だと述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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