イーベイ傘下ペイパル、オンライン不正防止でFraud Sciencesを買収

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年01月29日 10時28分

 eBay傘下のPayPalは米国時間1月28日、Fraud Sciencesを買収する計画を発表した。買収金額の1億6900万ドルは現金で支払われる。

 イスラエルの株式非公開企業Fraud Sciencesは、eBayとPayPalの不正管理システムに対しオンラインリスクツールおよび分析手法を提供する。さらに、Fraud Sciencesの所有する技術は、両社の次世代不正検出ツールにも生かされる。

 2007年6月、eBayはルーマニアの詐欺グループの検挙に奔走していた。同社によると、詐欺グループは、ネットオークションで希望する商品を落札できなかった参加者に対し、入札した商品を購入できるお決まりの「セカンドチャンス」を提供すると持ちかけ、ユーザーをeBayのサイトから巧みに誘い出そうとした。

 数カ月前、米連邦捜査局(FBI)は、eBayのユーザーから高級商品の代金35万ドルを受け取りながら商品を渡さなかったとして、ブルガリア人の女1人を逮捕した。

 言うまでもなくeBayの狙いは、Fraud Sciencesの技術を取得し、PayPalを含む自社サイトの信頼性および安全性の向上を目指す2008年の事業計画に取り入れることにある。

 Fraud Sciencesとの買収契約は、今後30日以内に完了する見通し。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]