ウィキメディア財団、「ウィキペディア」の投稿者に関する調査を計画

文:Josh Lowensohn(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、佐藤卓、福岡洋一2008年01月28日 10時36分

 これから数カ月間、「Wikipedia」に記事を執筆している人たち、すなわちウィキペディアンは、ある世界的調査の対象にされる。これは、非常に人気の高いこのオンライン百科事典における、人々の投稿習慣を把握するための調査だ。

 Wikipediaを運営するWikimedia Foundationは米国時間1月24日、オランダを本拠とするUNU-MERITと共同でこの調査を実施することを発表した。調査の狙いは、ウィキペディアンがどういう人たちなのかを知ることはもちろん、ウィキペディアンがWikipediaにどの程度貢献しているかを把握することにある。また、人々がWikipediaを訪れる理由を明らかにし、単なる閲覧者から投稿者になるような人たちのタイプを突き止めることもこの調査の目的だ。

 しかし、ユーザーを突き止めるというのは、単に閲覧習慣を調査するのとはわけが違う。この調査の企画者が目指しているのは、Wikipediaの執筆者たちの身元を明らかにするということだ。たとえば、別のオンライン百科事典「Citizendium」は、編集方針としてすでにこれを実現しており、ユーザーに本名を使って書き込むことを求めている。ユーザーの匿名性は、過去にWikipediaのユーザーコミュニティーで、責任の範囲と規制を設けることの有効性が議論された際に、重要な争点の1つとなったことがある。

 調査結果の一部は、7月後半に開催予定の2008年のWikimaniaで発表される計画で、最終的な報告書は2008年中にリリースされる予定である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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